鹿児島大学教育学部附属幼稚園の受験対策。選考日・問題の内容・面接。気になる内部進学は?

「どうやって受験準備すればいいの?」
「共働きでも通えるの?」
「倍率が高くて無謀じゃない?」

鹿児島大学教育学部附属幼稚園受験は、適切な準備と園の教育方針への理解で選考対策を万全にできます

最新の募集要項と口コミ情報に基づき、年齢別準備ロードマップ、共働き家庭の時間管理術、試験・面接対策を詳しく解説。

今すぐ実践できるアクションプランで、受験準備の方向性を明確にしましょう。

共働き家庭でも無理なく進められる準備方法を知れば、お子さまの合格への道筋が明確に見えてくるでしょう。

この記事を要約すると⋯
  • 附属幼稚園受験は諸検査・面接・抽選で選考、A・B日程の複数チャンスあり。
  • 合否のカギは〈生活習慣〉〈母子分離〉〈家庭の教育姿勢〉。
  • 年齢別準備ロードマップで今すぐ確認を。
タップできるもくじ

0〜3歳別ロードマップ|共働きでも間に合う受験準備

鹿児島大学教育学部附属幼稚園は諸検査・面接・公開抽選で選考を行います。

本園にて、応募者全員に諸検査・保護者との面接を行うとともに、公開抽選を実施し、入園許可児を決定します。

参照元:令和7年度入園児募集要項

また、自由保育を重視する教育方針が特徴です。

共働き家庭でも合格できる年齢別の準備ロードマップをご紹介します。

自由保育とは?

子どもが自分で遊びを選択し、先生は指示を出すのではなく環境を整える保育方法です。

勉強の時間は一切設けません。子どもたちが園庭や保育室で好きな活動に取り組む時間が中心になります。

年齢別準備チェックリスト

附属幼稚園の選考では行動観察・面接が重視されるため、自発的な遊びと生活習慣を段階的に身につけましょう。

行動観察とは

行動観察では、母子分離した状態で他の子どもと一緒に遊ぶ様子大人の指示を聞いて行動できるか、順番を待てるかなどが確認されます。

子ども一人一人の理解に努め、発達の特性に応じた保育

参照元:鹿児島大学教育学部附属幼稚園 > 附属幼稚園について > 園の紹介

園の公式方針から、年齢相応の発達が評価されると考えられます。

年齢別重点項目

年齢生活習慣遊び・学習社会性
0〜1歳月齢に応じた自然な睡眠絵本を集中して聞く大人とのスキンシップ
1〜2歳食事マナーの基礎自分で選んだ遊びに集中あいさつができる
2〜3歳母子分離30分以上他の子と一緒に遊ぶ順番を待てる

0〜1歳│愛着形成と基本的な生活リズムの土台作り

0〜1歳(受験3年前)│愛着形成と基本的な生活リズムの土台作り
0〜1歳

この時期は無理な早期教育より、親子の愛着関係を深める時間を大切にしましょう。月齢に応じた自然な睡眠パターンを重視し、無理に早起きを強要する必要はありません。

✓ 散歩中の自然観察習慣を始める
花や虫を見つけたら「きれいだね」「小さいね」と言葉をかけます。附属幼稚園は自然豊かな環境を重視するため、早めに自然への関心を育てておくと良いでしょう。

✓ 絵本の読み聞かせで集中力の基礎を育てる
毎日短時間でも絵本を読み、集中して聞く力を養います。

✓ 知育サポートの活用を検討
0歳からの発達をサポートしたい場合、こどもちゃれんじ月齢に応じた教材が届きます。鹿児島市のセンテラス天文館にあるベビーパークでは、0歳2ヶ月から親子教室に参加できます。

1〜2歳自発性を育む重要な時期

1〜2歳(受験2年前)│自発性を育む重要な時期
1〜2歳

附属幼稚園では子どもが主体的に遊びに取り組む姿勢を理想としています。この時期は子どもの「やりたい」という気持ちを尊重し、自発性を大切に育てましょう。

✓ 子どもの「やりたい」を尊重した活動を心がける
遊びの選択肢を与え、子ども自身が選んだ活動を応援します。強制ではなく、自然な興味を引き出すことが大切です。

✓ 給食に向けた食事習慣を整える
附属幼稚園では給食が週4回あります。好き嫌いを減らし、みんなと一緒に食べる楽しさを体験させておきましょう。

✓ あいさつの自然な習慣化を始める
面接で必ず評価されるポイントです。「おはよう」「ありがとう」「さようなら」が自然にできるよう、日常的に練習を重ねましょう。

✓ 自発的な学びをサポートする環境作り
学習面では幼児ポピー(2歳〜)が無理のないペースで取り組めておすすめです。

2〜3歳(受験直前)│選考に直結するスキルを重点的に練習

2〜3歳(受験直前)│選考に直結するスキルを重点的に練習
2〜3歳(受験直前)

選考では実際に園での適応力が問われるため、この時期は附属幼稚園が重視するポイントを意識した準備が必要です。

✓ 他の子どもとの関わり方を実践練習する
行動観察では他の子どもとの関わり方が重要な評価ポイントです。公園や児童館で同年代の子と遊ぶ機会を積極的に増やしましょう。

✓ 附属幼稚園の研究テーマに合わせた「多様な動き」を体験
現在の研究テーマは「多様な動きを経験しながら,夢中になって遊ぶ子どもを育む」です。走る・跳ぶ・投げる・登るなどの基本的な運動能力を身につけておきましょう。

✓ 夢中になって遊ぶ体験を積み重ねる
短時間で次々と活動を変えるのではなく、一つの遊びに集中して取り組む経験を大切にします。

✓ 家庭での多様な動きをサポート
小学校受験も見据える場合は、モコモコゼミ(1歳〜)も検討してみてください。

母子分離と生活習慣の準備

母子分離の成功は段階的な慣らしがポイントです。
母子分離の成功は段階的な慣らしがポイントです。

附属幼稚園の選考では母子分離での行動観察があるため、段階的な練習と家庭での生活習慣の確立が合格の必須条件です。

母子分離の練習は2歳から本格的に開始し、選考時期の8月までに30分以上の”ひとり時間”を目標にします。

最初は同じ部屋で別々の活動から始め、徐々に別の部屋で過ごす時間を延ばしていきましょう。

泣いてもすぐに迎えに行かず、5分程度は様子を見守ります。

祖父母宅での一時預かりや一時保育の利用もおすすめ。

生活習慣では特に食事・排泄・睡眠の3つの基本的な生活行動を重視します。

附属幼稚園では給食が週4回実施されています。スプーンやフォークの正しい持ち方、「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつ、食べきる習慣を身につけましょう。

トイレは一人で行ける状態が前提。外出先でも「トイレに行きたい」と言えるよう練習します。

選考当日は初対面の大人や子どもたちと過ごすため、人見知りを和らげる準備も必要です。

公園や児童館で積極的に他の家族と交流し、知らない大人とも自然に話せるよう経験を積みましょう。

面接では保護者から離れた場所で質問に答える場面もあるため、自分の名前・年齢・好きな遊びを明確に答えられるよう練習します。

共働き家庭の時間管理術

附属幼稚園に合格した共働き家庭の多くは、限られた時間を戦略的に使い、夫婦で明確な役割分担をして受験準備を進めています。

平日の受験準備は朝30分・夕方30分の計1時間に集約しましょう。

朝は生活習慣(あいさつ・食事・身支度)の練習時間とし、夕方は遊びながら学ぶ時間(読み聞かせ・運動遊び・工作)に充てます。

附属幼稚園では自然との触れ合いを重視しています。夕方の散歩では季節の変化を観察し、「桜が咲いているね」「葉っぱが黄色になったね」と言葉をかける習慣を作りましょう。

夫婦の役割分担では、それぞれの得意分野を活かした担当制がおすすめ。

例えば、体を動かす遊びが得意な方は運動系の準備を担当し、読書が好きな方は絵本の読み聞かせを担当します。無理のない分担を心がけましょう。

玩具選びの時間を短縮したい場合は、知育玩具の定期レンタルが便利です。月齢や発達段階に応じた適切な玩具が定期的に届くため、忙しい共働き家庭には最適です。

鹿児島市のセンテラス天文館にある幼児教室ベビーパークでは、限られた時間でも効果的な子どもとの関わり方を学べます。共働き家庭向けのアドバイスも受けられるため、時間を有効活用できます。

園見学や説明会への参加も、平日開催の場合は有給休暇を取る必要があります。年度初めに夫婦でスケジュールを共有し、どちらが参加するか事前に決めておきましょう。

共働き家庭の1日のスケジュール例

スクロールできます
時間活動内容担当ポイント
7:00-7:30朝の準備・あいさつ練習規則正しい生活リズム
18:00-18:30夕方の遊び学習自発的な遊びを重視
19:30-20:00入浴・就寝準備交代一日の振り返り

令和4年から預かり保育が開始されているため、共働き家庭でも通園しやすくなりました。

令和4年5月からお預かり保育が始まりました。

出典:鹿児島大学教育学部附属幼稚園 > 附属幼稚園について > 幼稚園の一日

ただし、毎日の送迎は保護者の責任で行う必要があり、園バスはありません。

近隣の月極駐車場を借りる家庭が多く、月1万円程度の費用負担も想定しておきましょう。

PTA活動については、口コミで以下のような情報があります。

PTA活動の負担は大きいです。必ず、専門部に所属し、頻繁に活動があります。園の清掃活動や行事のお手伝いも多いです。

出典:みんなの幼稚園 – 鹿児島大学教育学部附属幼稚園 口コミ

夫婦で分担して参加する計画を立てておきましょう。

鹿児島大学教育学部附属幼稚園の特徴|教育方針・通園条件・募集要項

創立146年の伝統を誇る鹿児島大学教育学部附属幼稚園は、教育実習園としての特色ある環境で「多様な動きを経験しながら夢中になって遊ぶ子ども」の育成を目指しています。

合格に向けて知っておくべき基本情報をまとめました。

教育方針と向いている家庭

附属幼稚園は自由保育を重視し、遊びを通した学びを大切にする教育方針のため、子どもの自主性を尊重し教育研究に協力的な家庭に適しています。

幼稚園教育の本質に基づき,一人一人の豊かな人間性の芽生えを培う

参照元:鹿児島大学教育学部附属幼稚園 > 附属幼稚園について > 園の紹介

園の教育目標は「一人一人の豊かな人間性の芽生えを培う」こと。

具体的には、子どもが感覚を十分に働かせて自発的な遊びに取り組める環境構成に努めます。

他とよりよい関わりを深めながら自己発揮できる保育を実践しています。

園の3つの特徴
  1. 教育学部と密接な連携のもとに幼稚園教育に関する研究を行う
  2. 学生の教育実習を実施し、教育研究への協力を行う
  3. 研究や実践を公開し、幼児教育の推進に寄与する

1. 教育学部と密接な連携のもとに,幼稚園教育に関する研究を行う幼稚園である。

2. 鹿児島大学の学生が教育実習を行うとともに,学生や大学教員による幼児の観察や教育研究への協力を行う幼稚園である。

3. 本県幼稚園教育の向上のため,研究や実践を公開し,幼児教育の推進に寄与する幼稚園である。

参照元:鹿児島大学教育学部附属幼稚園 > 附属幼稚園について > 園の紹介

附属幼稚園に向いている家庭は、まず教育実習生の受け入れや研究活動への理解がある家庭です。

年間を通して大学生が実習に入るため、子どもが多くの大人と関わる環境を前向きに捉える姿勢が求められます。

自由保育では基本的な学習指導は行わないため、家庭での教育や習い事で補完が欠かせません。

実際に在園児の多くが降園後に複数の習い事に通っており、月数万円程度の費用(詳細は費用の章参照)をかけている家庭も少なくありません。

専業主婦の家庭が多いのも特徴の一つです。

「毎日の送迎が必須で園バスがない」「PTA活動が活発で専門部への所属が必須」「行事のお手伝いが頻繁にある」などから、時間的な余裕がある家庭が中心となっています。

共働き家庭でも合格は可能ですが、祖父母のサポートや民間サービスの活用など、しっかりとした支援体制が必要です。

通園エリア・アクセス

タップできるもくじ