
幼稚園受験の考査って、どんな内容が出題されるんだろう…?



周りに、受験したお子さんはいないし、お受験の塾にも通っていないので、どこからも情報が得られない



さすがに幼稚園に問い合わせるわけにはいかないし、どうやって対策したらいいの?



この記事を書いた私は、娘が地方国立大学附属幼稚園にお受験教室ナシで合格しました。
そこで出会ったママ友たちから、後日談としていろいろなお話を伺うことができたので、
差し支えのない範囲で、みなさまに共有したいと思います!
この記事では、運動能力・言語力・数概念のテスト内容と対策に付いて解説します。
年齢に応じた基本的な成長を確認する課題が出題され、特別な技術や能力は求められません。
個人差が大きい分野なので、焦らず毎日少しずつ練習していけば十分です。
普段の親子遊びや公園での活動を通じて、自然に身につく力を評価する内容となっています。
▼すぐに【怒涛の25項目一覧表】を見たい方は、目次からタップで飛べます。
基本運動能力のテスト内容


歩く・走る・止まる・両足ジャンプなどの基本動作を確認します。
主な評価項目
動作カテゴリ | 具体的な内容 | 日常での練習方法 |
---|---|---|
基本移動 | 歩く・走る・止まる | 公園での散歩・かけっこ |
ジャンプ動作 | 両足ジャンプ | 家の中での軽いジャンプ遊び |
ボール操作 | 転がす・蹴る | 柔らかいボールでの遊び |
階段昇降 | 手すりを使った昇降 | 日常生活での階段利用 |
練習のポイント
基本運動能力は、普段の公園遊びで十分身につく力です。特別な訓練は必要ありません。
注意点 無理に練習させるのではなく、遊びの中で自然に体を動かす機会を増やしましょう。
手先の器用さのテスト内容


クレヨンで丸を描く・シール貼り・大きなボタンを使った課題で評価されます。
具体的な課題例
描画課題
- クレヨンで丸を描く
- 先生の真似をして同じ形を作る
操作課題
- シール貼り
- 積み木を使って積み上げる
- 大きなボタンの操作
家庭での練習方法
📝 おすすめの練習活動
・お絵描き遊び(自由に線や丸を描く)
・シール貼り遊び
・積み木やブロック遊び
・ボタンの付け外し練習
手先の器用さは、日常生活の中で自然に育まれる能力です。楽しみながら取り組めば、確実に向上していきます。
言語発達のテスト内容


名前・年齢・好きなもの・簡単な挨拶を確認します。
評価される内容
- 自己紹介
- 自分の名前を言える
- 年齢を答えられる
- コミュニケーション
- 好きなものを話せる
- 簡単な挨拶ができる
- 基本的な応答
- 質問に対して適切に答える
合格の目安
自分の名前や好きなものを元気に話せれば合格レベルといえるでしょう。
完璧な発音や複雑な表現は求められていません。
数・色・大小の概念のテスト内容


1から3までの数唱や「大きい・小さい」の区別が確認されます。
数に関する課題
数唱・数概念
- 1から3までの数唱
- 「大きい・小さい」の区別
色・形の識別
- 赤・青・黄の基本色
- 丸・三角・四角の基本図形
練習方法
分野 | 練習内容 | 具体例 |
---|---|---|
数唱 | 1から3まで数える | おもちゃを数えながら遊ぶ |
大小比較 | 大きさの違いを見分ける | 大小のボールを比べる |
色識別 | 基本色を覚える | 色分けゲーム |
形識別 | 基本図形を覚える | 形合わせパズル |
【極秘】幼稚園受験の「行動観察」試験内容 怒涛の25項目を一挙公開!
どんな試験内容があったかのまとめと、前提条件について解説します!
国立大学附属幼稚園では、避けられない「抽選」による選考
まずお伝えしたいのが、どんなにお受験教室でトップクラスのお子さんであっても、
国立大学附属幼稚園受験では、「抽選」の実施園があります。
考査により、一定のレベルまでの園児に絞ったうえで
最終的に、この中から入園できるのは、「くじ運」となります。
これを、「最終的に運できまるようなら、受験なんてしたくない」と思うか、「運で決まるなら、受けてみよう!」と思うかは、それぞれの、ご家庭の判断になるかと思います。
「母子分離」が最重要項目!
※親から離れられない子は選考対象外となります。※泣いてしまうと選考対象外となります。
「身体発達」「言語能力」「認知能力」の確認
国立附属幼稚園受験の場合、知識の高さを求めるというよりは、「年齢相応の能力が備わっているか」「年齢相応の子供らしさ」を求められる傾向があります。
出題内容と、出題シチュエーション【25項目】
実際の出題例をピックアップしたので、一度目を通しておきましょう! [※順次更新]
内容 | ポイント | |
![]() ![]() | 親から離れても、泣かない(母子分離) | ※親から離れられない子は選考対象外 ※泣いてしまうと選考対象外 |
![]() ![]() | スキップができるかどうか | ・先生の指示通りに間違えずに動けるかどうか ・年齢相応の身体能力 |
![]() ![]() | 自由にお絵かき | ・先生の指示通りに間違えずに動けるかどうか ・年齢相応の身体能力 |
![]() ![]() | とびばこや平均台等を登ってジャンプできるかどうか | ・先生の指示通りに間違えずに動けるかどうか ・年齢相応の身体能力 |
![]() ![]() | ジグソーパズル | ・先生の指示通りに間違えずに動けるかどうか ・ |
![]() ![]() | 立体型つみき問題(ジェンガのようなパズル) | 先生の指示通りに間違えずに動けるかどうか |
![]() ![]() | 子供だけで歌を歌わせる | 「身体発達」「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 先生のお手本通りにダンスが踊れるか(リトミック)。 | 先生の指示通りに間違えずに動けるかどうか |
![]() ![]() | 自分の名前をフルネームで言えるか | 「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 年齢が言えるか | 「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 幼稚園までの交通手段と、誰と来たか、がいえるか。 「幼稚園まで、誰と、何で来ましたか?」 「おかあさんと、バスで来ました」等。 | 「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | あいさつができるか | 「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 数がある程度言えるか | 「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 好きな〇〇は何ですか?(食べ物、動物など) | 「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 先生の指示通りに間違えずに動けるかどうか | 「身体発達」「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 親子で指定のおもちゃで遊ぶ姿を観察される「ここにあるおもちゃで遊んでください」系 | 「身体発達」「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 子供だけでその場にある玩具で自由に遊ばせる | ・コミュニケーションスキルを見られる ・玩具の取り合いをしたり喧嘩したりしないか等 |
![]() ![]() | 多い少ない・高い低い等がわかるか | 「認知能力」 |
![]() ![]() | 積み木を、色と個数を指定して、複数積み上げる (色と形の違いを認識し、種類別に分別できるか) 「折り紙を4枚とって、お人形の前のお皿に置いてください」 | 「身体発達」「言語能力」「認知能力」 |
![]() ![]() | 完成している積み木の見本通りに、積み木の積み方を再現できるか。 | 「身体発達」「認知能力」 |
![]() ![]() | ボタンのつけはずしができるか | 「身体発達」「認知能力」 |
![]() ![]() | 洋服を自分で着られるか、たためるか。 | 「身体発達」「認知能力」 |
![]() ![]() | おもちゃのお片付けができるか | 「身体発達」「認知能力」 |
![]() ![]() | 新聞紙や折り紙をまるめてフラフープの中に投げ込む | 「身体発達」「認知能力」 |
![]() ![]() | 紙を丸めて保護者とキャッチボール | 「身体発達」「認知能力」 |
前後の受験番号のお子さんに影響受けることも
「幼稚園受験は、運だ」と言われる理由のひとつに、当日、近い受験番号の子供が泣き出してしまい、「自分の子供も泣き出してしまった」や、「お友達がちかくにいて、一緒に遊びだしてしまった」「近くの子供に絡まれて逃げ出してしまった」 など、
普段は問題ない子供や、お受験教室ではトップクラスのお子さんが、当日、ちからを発揮できないトラブルに見回れることもあります。
そのため、受験番号も、出願順ではなく、別途、受験番号の抽選を行う幼稚園もあります。
当日、何が起こっても、周囲に流されない平常心も大事なようです。
体調管理もしっかりと
体調管理大事です。どんなに万全に準備しても、当日体調不良になってしまうと、追試は基本的にありません。
まとめ
- 母子分離が合格のカギ!
- 前後の受験番号のお子さんに影響受けることも
- 当日の体調も影響
- 抽選の園は最終的にくじ運!
今回、怒涛の25項目を一挙公開いたしました。
集団での行動観察なのか、親子なのか、子供対先生なのか、によってポイントが異なりますので、
個別の細かい対策は別記事で順次ご紹介いたします。
情報というものは、知っておくのと知らないのでは、できる対策が全く変わってきますので、
一度目を通して置くことをおすすめします。
これらの課題は、普段の親子遊びで十分伸ばせる力ばかりです。
特別な準備や訓練は必要ありません。
日常生活の中で自然に身につく能力を評価するテストなので、焦らず子どもの成長を見守りながら、楽しく取り組んでいきましょう。
重要なポイント 個人差が大きい分野なので、他の子と比較せず、お子さまのペースに合わせて練習を進めてください。