
国立大学の附属幼稚園に、お受験してまで入園させる価値があるのかわかりません。メリットを教えて下さい。



徒歩で通える距離にあるので交通の不便はないのですが・・・。
こんにちは、「国立大学附属幼稚園受験対策サイト」担当mahoです。
私の娘は、準備期間10ヶ月で、地元の国立大学附属幼稚園(三年保育)に合格しました。
メリットもデメリットも、それぞれのご家庭により異なると思いますが、一般的なメリットから、我が家ではメリットだった!というポイントまで、ご紹介したいと思います!
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メリット1:子どもの自主性を尊重する「自由保育」を実施していること


自由保育とは、子どもたちの自主性を尊重して、子どもそれぞれの興味や関心をもとに、それぞれの子どもの保育方針を決定していくタイプの保育手法です。
保育士があらかじめ指導案を練り、それに基づいて年度の指導を行っていく設定保育(一斉保育)と対比されることが多いです。
国立大学の附属幼稚園は、この自由保育が行われることが人気の理由の一つです。
園児たちは、それぞれが自由に活動していく中で、学びを得ていくことができます。
我が家は、この「自由保育」に惹かれて、国立大学附属幼稚園の受験を決めました。
というのも、保育園に通っていた娘は、ひとりで興味があることに対して没頭して遊んでいく一方で、
周囲に流されて遊ぶのをやめてしまったり、ひと目を気にしてやりたいことを我慢してしまったりと、
空気を異常に読んで行動してしまうふしが見受けられていたからです。
令和の時代を、自分の力で切り開いていけるよう、自分を信じて生きていけるような、人間に育ってほしいと思い、
一斉保育の幼稚園ではなく、自由保育の幼稚園を選びました。
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私立や公立でも自由保育を謳っている幼稚園があったので、見学に行ったのですが、
見学会で、「うちは自由保育です。自発性を大事にします。」という説明をしていた先生が、
新しいおもちゃの使い方がわからなくて困っている園児さんに詳細におもちゃの使い方を説明してしまっている姿を見て、
「あれ?自分で発見させることを促す教育をしているってさっきおっしゃってたのに・・・」
「考えるチャンスをもう少し、与えてあげてもよいのでは・・・?」
と、の教育の難しさを目の当たりにしました。
自由保育というと、「放置しているだけでは?」「勝手に遊ばせているだけでは?」と疑問の声も聞きます。
指導者のスキル次第ではないでしょうか。
私は、一斉保育よりも、
自由に遊ぶ中で、その中でそれぞれの園児に応じて、必要な声掛けをしていくという指導の、
子どもそれぞれを尊重した教育方針に共感しました。
例えば、「太鼓が上手になった!!」とか「ABCが歌えるようになった!!」というような、
目で見て明らかにわかる成果を求めたいのならば、国立大学の附属幼稚園は向いていないと思います。
メリット2:受験を経た園児が集まるため、トラブルが少ない


入園の際、抽選会の参加や、考査などの試験、面接など、入園者を選ぶための選抜が行われるため、
親子ともども、価値観が似ている同士の人間関係を築きやすいです。
保護者の方もみなさま、教育への意識が高いですし、
園児のみなさんも「必要なときに待つことができる」「先生の話を聞くことができる」「基本的なコミュニケーションスキルがある」など、基本的なスキルは身についた状態での入園となるので、
人間関係のトラブルが少なくなる傾向があります。
メリット3:教育委員会の指導を受けず、先進的な教育が受けられる


国立大学附属幼稚園は、都道府県の教育委員会ではなく、国立大学法人によって運営されています。
ですので、国立大学の教育学部と連携し、教育水準の向上を図ることを目的とした先進的な保育・指導法による教育を受けることが出来ます。
”これまでの教育よりも更に良くするためには?”と、研究された教育法で指導して頂ける反面、
その新しい教育法が必ずしも従来よりも改善された教育法かどうかは未知数ではあります。
しかし、個人的には、
「良くなるかわからないから今までと同じ指導法で良い」という保守的な考え方よりも、
「少しでも今までより改善する可能性があるなら、それを試してみたい」という方が共感できたので、
受験を決めました。
メリット4:学費の安さ


国立のため、学費が安いのも特徴です。
令和元年10月から、3~5歳児の幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する子どもたちの保育料が無料になりました。
(詳細は内閣府や、お住いの市区町村のサイトをご確認ください)。
「保育料無償化」の影響もあり、価格差は縮まりましたが、
「幼児教育・保育の無償化」を経てもなお、国立幼稚園のほうが、学費が安いです。
実際に、私の地域の幼稚園をいくつか比べてみました。
公立A園 | 公立B園 | 公立C園 | D認定こども園 | 国立附属幼稚園 | |
入園料 | 5000 | 45000 | 30000 | 5000 | 0 |
検定料 | なし | 5000 | 5000 | なし | 1600 |
制服 | 27000 | 35000 | 40000 | 35000 | ー |
年少でかかる経費 | |||||
PTA(年) | 2400 | 5000 | 3600 | 7200 | 26400 |
通園バス(年) | 44000 | 44000 | 33000 | 33000 | ー |
冷暖房費(年) | ー | 10000 | ー | ー | ー |
保育料(年) | 3600 | 15600 | 0 | 0 | 0 |
施設費(年) | 保育料に含む | 28000 | 20000 | 36000 | 19200 |
教材費(年) | 保育料に含む | 12000 | 8600 | 60000 | 40800 |
給食費(年) | 88000 | 55000 | 55000 | 77000 | ー |
合計 | ¥170,000 | ¥254,600 | ¥195,200 | ¥253,200 | ¥88,000 |
以上のように、圧倒的に安くなります。
我が家の場合、徒歩圏内ではないため、交通費が別途かかってしまいますが、
それでもなお、安かったです。
その分を、塾や習い事に回すか、家計の節約に回すかは、家庭次第かとは思いますが、
価格のメリットもあります。
メリット5:国立大学附属小学校に進学できる可能性がある


これは、必ずしも”絶対に進学できるというわけではない”のですが、
同じ国立大学の附属小学校に内部進学できる可能性がある、というメリットもあります。
国立大学の附属小学校も、幼稚園と同じく、
外部からの受験の場合、考査の他に抽選があり、必ずしも実力があれば合格できるというものではありません。
しかしながら、附属幼稚園からの内部進学であれば、内部進学枠での受験ができるので、
外部からの受験よりも合格しやすいことは事実です。
国立大学附属小学校を視野にされている方には、メリットとなるかもしれません。
国立大学附属幼稚園のメリット:まとめ
まとめると、
以上となります。
別記事で、「国立大学附属幼稚園のデメリット」や、「国立大学附属幼稚園を選ばないほうが良い人」をまとめましたので、
そちらも併せてチェックし、受験をするかどうかの参考にしていただければ幸いです。
そして最後に、近くの国立大学附属幼稚園の基本情報をチェックしておきましょう。
国立大学附属幼稚園の受験対策する方法
ここからは、国立大学附属幼稚園の受験対策する年齢別方法を解説していきます。
すべて実施するのではなく、自分にあった方法をチョイスしてみてください。
0歳〜1歳(入試2年前まで)


・自宅が通園範囲かどうかチェック
・周囲に附属幼稚園に通園中の先輩がいるかどうかチェック(入園試験の出題傾向を聞いたり、幼稚園に関する生の情報を聞くことができる)
・市区町村の「子育て支援センター(子育てサロン)」をチェックし、通ってみよう!(母子分離や、社会性、巧緻性を養う)
・市区町村や都道府県立の図書館をチェックし、絵本を借りて読み聞かせしよう!(無料で絵本が借り放題です。読み聞かせで、社会性や言語能力、親子の信頼性からの母子分離を養う)
・近くの0歳対応の幼児教室をチェックし、無料体験に行ったり、資料請求してみる。
・0歳からはじめられる通信教育をチェックし、資料請求して検討してみる。
1歳〜2歳(入試1年前)


「0歳〜1歳(入試2年前まで)」の内容に加えて、
・1〜2歳の未就園児向けのプレスクールを実施している幼稚園があるかどうかチェックし参加(社会性を養うために、同世代のいろいろな子どもと触れ合う)
・あえて保育園に通わせてみる。(あえてパート等を開始して、時短でも良いので保育園に通わせてみる。)(社会性を養うために、同世代の子どもと触れ合う時間を作るため。母子分離。)
・近くの1歳対応の幼児教室をチェックし、無料体験に行ったり、資料請求してみる。
・1歳からはじめられる通信教育をチェックし、資料請求して検討してみる。
・(翌年4月までに)近くの受験対応幼児教室をチェックする
2歳(〜3歳)(入試の年)


「0歳〜1歳(入試2年前まで)」と「1歳〜2歳(入試1年前)」の内容に加えて、
・4月以降、幼稚園の公式サイトで入試情報をこまめにチェックする。具体的には、
- 4月〜、幼稚園の「園庭開放」や「一日入園」の日程をチェック
- 9月〜、募集要項のチェック。
願書配布日、願書提出日、検定料振込締切のチェック。
入園選考に関する日程や注意事項のチェック。 - 選考に合格した後も、必要書類の提出日や、入園料の納付の締切は忘れずにチェックしてください。
(不合格になることがあります)
試験対策として、
・近くの受験対応幼児教室をチェックする
・受験対応の通信教育をチェックし、教材一ヶ月無料おためし体験に申し込んだり、資料請求してみる。