「学園前の附属幼稚園に通わせたい」と考えたとき、多くのご家庭が最初にぶつかるのが情報の少なさです。倍率はどのくらいなのか、抽選はあるのか、そもそも我が家から通えるのか。調べても、奈良女子大学の附属小学校や中学の情報とまざってしまい、幼稚園そのものの姿がなかなか見えてきません。
私は二人の子どもの附属幼稚園受験を経験しました。奈良女子大学附属幼稚園のように歴史のある園ほど、正確な情報にたどり着くまでが大変だったと感じています。
そこで今回は、奈良女子大学附属幼稚園について、募集人数と抽選のしくみ、令和9年度(2027年度)入園の日程、通える範囲の条件、学費や園生活、附属小への内部進学までを、園の公式資料をもとにまとめました。
この記事でわかること
- ✓3歳児36名の募集と、抽選をはさむ選考のしくみ
- ✓令和9年度入園の日程と、本番の適性検査日
- ✓通園できる範囲の条件(片道45分以内)
- ✓選考で見られる力と、家庭でできる準備の考え方
- ✓学費と無償化、預かり保育、附属小への内部進学の実際
奈良女子大学附属幼稚園はどんな園か
奈良女子大学附属幼稚園は、奈良県奈良市学園北にある国立の幼稚園です。近鉄奈良線の学園前駅から北へ徒歩7分の場所にあり、百年を超える歴史を持つ、奈良女子大学の附属園です。子どもが自分で活動を選ぶ保育と、幼児教育の研究拠点としての性格が、この園の大きな特色です。
百年を超える歴史を持つ国立の附属幼稚園
始まりは1912年、大正元年までさかのぼります。運営しているのは奈良女子大学で、園自身も百年を超える歴史があると公式に案内しています。長く奈良の幼児教育を見つめてきた園です。所在地は学園北1丁目16-14、郵便番号は631-0036で、近くにある附属小学校とは住所も郵便番号も別です。
自分で選んで取り組む保育
同園が掲げる教育目標は、主体的に身近な環境と関わり、豊かな感性で自らの課題を解決していこうとする子どもを育てることです。めざす子どもの姿として、生き生きとした明るい子ども、考えてやりぬこうとする子ども、美しく温かい心の子どもの3つを挙げています。
大きな特徴は、与えられた課題をこなすのではなく、子ども自身が選んで活動に取り組む姿勢を大切にしている点です。その子なりのめあてを持ち、遊びをふりかえりながらねばり強く探っていく。友だちと同じ目的に向かう充実感も、日々の暮らしのなかで育てています。
研究と教育実習の場でもある
見落とされがちですが、奈良女子大学附属幼稚園は、大学の附属として幼児教育の理論と実際を研究する場です。募集要項にも、大学との連携で実証的な研究を行い、奈良女子大学の学生の教育実習を受け入れる園だと明記されています。実際に、園は保育の質を高めるための研究会や研修会で発信を続けていて、年間の予定にも教育実習が組み込まれています。
つまり入園すると、わが子の日常が研究や教育実習の場になる場面があります。附属小学校とともに文部科学省の研究開発学校の指定を受け、3歳から12歳までを見通した幼小一貫のカリキュラムを持つのも、この園ならではです。普通の幼稚園と同じ感覚で入ると、あとで園の性格に戸惑うことがあります。
通園できるのは片道45分以内の家庭
奈良女子大学附属幼稚園には、通園に関する条件があります。出願できるのは、公共の交通機関と徒歩で片道45分以内に通える場所へ、保護者とともに住んでいる家庭です。入園までに引っ越して条件を満たす予定の家庭も対象です。
お茶の水のような町丁目単位の指定地域表はなく、公式の条件はこの通園時間だけです。学園前は近鉄奈良線沿いなので、奈良市内はもちろん、生駒や大和郡山のほか、府県をまたいで大阪や京都の方面からも45分圏に入る場合があります。自宅が通える範囲かどうかは、乗り換えを含めた実際の所要時間で確かめてください。この45分は電車やバスと徒歩で測り、自家用車や自転車は所要時間の計算に含めません。
受検のためだけに住所を移す形も、保護者とともに住むという条件から外れます。通園条件は入園後も続くため、住む場所には気をつけてください。
「奈良教育大学附属」「附属小学校」とは別の園
奈良で国立の幼稚園を探すと、名前の似た園が出てきて迷いやすくなります。奈良女子大学附属幼稚園と、奈良教育大学附属の園は、別の大学の別の園です。奈良教育大学附属は2024年に幼保連携型の認定こども園へ移り、しくみが変わりました。また同じ奈良女子大学の附属でも、幼稚園と附属小学校は所在地も入園の方法も異なります。検索のときに取り違えやすいので、対象が附属幼稚園なのかを最初に確かめておきましょう。
募集36名と、抽選をはさむ選考のしくみ
奈良女子大学附属幼稚園の倍率は公表されていませんが、募集は3歳児36名と少なく、出願が多い年には抽選が行われます。
令和9年度入園の募集は、3年保育の3歳児36名で、男女をあわせた人数です。適性検査の日が女児と男児で分かれているため、選考は男女別に行われます。4歳児や5歳児からの一般募集は、現在の要項には設けられていません。
倍率について、園は志願者数や合格者数を公表していません。数字を探すといくつかの受験サイトが出てきますが、年度や区分がはっきりしないものが多く、確かな実数とは言えません。定員36名に対して出願が集中する年があるのは、抽選の規定からも読み取れます。ここでは推測の倍率を挙げず、しくみのほうを正しくつかんでおきましょう。
出願から合格までの流れ(令和9年度入園)
抽選があるのは出願者が適性検査を受けられる上限を超えた年だけです。子どもの育ちが見られるのは適性検査(書類審査・親子面接・集団活動)で、抽選は入口の関門にあたります。抽選の有無は園のホームページとメールで知らされます。
抽選は「出願が多い年」の入口の関門
奈良女子大学附属幼稚園の抽選は、いくつもの段階で行われるものではありません。募集要項には、出願者が適性検査を実施できる人数の上限を超えた場合に抽選を行い、適性検査を受ける子どもを決めると書かれています。抽選があるのは出願が集中した年だけで、実施するかどうかは園のホームページとメールで告知されます。
抽選を通った子ども、あるいは抽選のない年に出願した子どもが、適性検査に進みます。ここで書類審査、親子面接、集団活動を通して選考が行われます。子どもの姿が見られるのは、この適性検査です。どれだけ準備を重ねても入口の抽選で外れる可能性はありますが、毎年必ず抽選があるわけではない点は、正しく理解しておいてください。
上の子の受験のとき、私は選考が夏にあると知って、少し身構えました。願書を出したのが梅雨どき、本番は8月の暑い盛りです。ふだんは元気な子でも、慣れない場所で、暑さのなかで自分らしくいられるだろうか。準備をしても最後は抽選次第という国立のしくみもあって、気持ちが揺れた時期がありました。それでも、当日いつもの調子で先生とやりとりできたのは、特別な訓練ではなく、毎日の暮らしで積み上げたものが出たからだと思っています。
幼稚園受験に偏差値はない
倍率を調べていると偏差値も探したくなりますが、幼稚園受験に偏差値はありません。小学校以降の学力テストとは違い、子どもの育ちや家庭の関わりを見る選考だからです。数値で順位がつくものではないと分かっていれば、対策の方向で迷わずにすみます。
学費と無償化。国立でもかかるお金
奈良女子大学附属幼稚園の学費は、国立らしく抑えられています。保育料も入園料も無償です。ただし無償化の対象にならない実費が、年におよそ3万円ほどかかります。
園の案内では、保育料と入園料はいずれも無償と示されています。そのほかに、教材や行事のための費用とおやつ代が月におよそ2,000円、保護者会にあたる育友会の会費が年に5,400円かかります。出願のときには検定料1,600円が必要です。
| 費目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 保育料・入園料 | 無償 | 無償化の対象 |
| 検定料 | 1,600円 | 出願時のみ・無償化の対象外 |
| 教材・行事費、おやつ代 | 月約2,000円 | 無償化の対象外・年度により変動 |
| 育友会費 | 年5,400円 | 無償化の対象外 |
幼児教育の無償化によって、保育料は実質的にかかりません。国立の附属幼稚園では、保育料だけでなく入園料も、月額8,700円を上限に無償化の対象です。入園料は入園初年度の在籍月数で割って毎月の保育料に合算されるしくみで、実際にはほとんどが給付でまかなわれます。入園料は対象外と誤解されがちですが、入園料も無償化の対象です。
無償化の対象にならない実費は、検定料や教材費、行事費、育友会費です。これらをあわせると年に3万円ほどです。ほかに持ち物や用品などの実費もかかります。金額は年度によって変わるため、最新の案内で確かめてください。
令和9年度入園の日程と入園までの流れ
令和9年度(2027年度)入園の募集要項はすでに公開されていて、出願から合否までは夏に進みます。もっとも大事な適性検査は、女児が8月22日、男児が8月23日です。
出願から入園までの流れ(令和9年度入園)
- 6月6日入園説明会対面はすでに終了。同じ内容の動画を6月12日〜7月16日に公式で配信
- 6月16日〜7月16日出願(願書受付)7月16日17時必着。郵送は簡易書留、窓口持参も可
- 7月31日抽選(出願が多い年のみ)実施の有無はホームページとメールで告知
- 8月22日・23日入園適性検査女児が22日、男児が23日。書類審査・親子面接・集団活動
- 8月25日結果発表同日に入園手続きの説明会
- 翌1月12日・13日入園手続き住民票などの書類を提出
令和9年度入園(2026年実施)の日程です。年度によって動くため、最新は募集要項でご確認ください。
願書は6月6日から7月10日にかけて配られ、説明会での受け取り、来園、郵送申し込みの3つの方法があります。出願の受け付けは6月16日から7月16日の17時必着で、郵送は簡易書留、窓口へ持参する場合は13時から16時です。出願のときには、入園願書、通園順路、宛名を書いて490円切手を貼った封筒を用意します。
適性検査は1日で、女児が8月22日の土曜、男児が8月23日の日曜に分かれます。各日とも9時から15時ごろの時間帯で、グループごとに受付時刻が変わります。結果は8月25日の火曜の朝に園のホームページで発表され、同じ日に入園手続きの説明会があります。もし合格者に辞退が出た年は、12月中旬に二次募集が行われることがあります。旧年度の日程では、この適性検査の日が抜け落ちていることが多いので、本番の日付を早めにおさえておいてください。
選考で見られる力と、家庭でできる準備の考え方
奈良女子大学附属幼稚園の適性検査は、書類審査、親子面接、集団活動の3つで行われます。園はこの3つを公表していますが、それぞれの具体的な中身は明らかにしていません。
3つの柱のうち、何を出題するかは公表されていないため、ここからは受験報告や口コミをまとめた一般的な理解として読んでください。園が公表していない内容を、確かな出題として断定はできません。
ペーパーではなく、ふだんの姿が見られる
いすに座ってペーパー問題を解く形ではないとされています。集団活動では、小さなグループでの遊びや活動を通して、友だちとの関わり方や、初めての物への向き合い方が見られるとされています。おもちゃの貸し借りのような場面で、気持ちを立て直せるか、自分から遊びを広げられるか。園が大切にする、自分で選んで取り組む姿と地続きの部分です。
家庭でできる準備も、特別な訓練ではありません。手先を使う遊び、外での体を動かす遊び、絵本の読み聞かせといった日々の積み重ねが効いてきます。集団の場でどんな力が見られるのかは、実際の受験内容をまとめた行動観察の記事や、考査で想定される基本パターンの解説もあわせて読むと、具体的につかめます。
親子面接で問われやすい論点
親子面接では、家庭の教育方針や志望の動機とあわせて、園の保育への理解が問われるとされます。奈良女子大学附属幼稚園は、子どもが自分で選んで取り組む姿を大切にする園です。その考え方に共感できるか、家庭でも子どもの主体性を尊重しているかを、具体的なエピソードとともに語れるかどうかが見られます。面接の備えは、面接対策の書籍をまとめた記事も参考にしてください。
願書と出願で気をつけたい点
出願で意外と大事なのが、住所の書き方です。通園時間の条件を満たしていることが応募資格なので、住民票の住所と願書の内容がきちんと合っている必要があります。通園順路も提出するため、最寄り駅からの経路や所要時間を、実際に測って正確に書いておきましょう。志望理由は、園の保育への共感、家庭で大切にしてきたこと、具体的なエピソードの順で組み立てると、面接での会話にもつながります。
家庭で育てたい身辺自立の目安
選考では、あいさつ、返事、お片づけ、着替えといった基本的な生活習慣が身についているかも見られるとされます。名前や年齢を聞かれて答えられるか、目を見て話せるか。どれも日々の暮らしの積み重ねで身につく力です。
チェックリストのようにこなすより、生活のなかで自分でできる範囲を少しずつ広げていくほうが、無理なく身につきます。家庭学習の進め方は家庭でできる幼児教育をまとめた記事、友だちとの関わりを育てる考え方は社会性の発達を扱った記事も役立ちます。
当日の服装と持ち物の考え方
奈良女子大学附属幼稚園の適性検査には親子面接があり、集団活動で子どもが体を動かす場面もあります。親も子も動きやすい服装が向いていて、子どもは自分で脱ぎ履きしやすい靴にしておくと、当日あわてずにすみます。細かな服装のマナーは、母親の服装をまとめた記事、子どもの服装の記事、父親の服装の記事で確認しておいてください。持ち物は受検票やその年の要項で指定されるので、指示に従ってください。
奈良女子に向いた幼児教室の選び方と、家庭でできる準備
奈良女子大学附属幼稚園の対策は、国立のノンペーパー選考と親子の関わりに強い教室を選ぶのが軸です。ただし合否を左右するのは、週の大半を過ごす家庭での時間だと考えておいてください。
教室選びで見たい3つの視点
奈良女子大学附属幼稚園はペーパーのない選考です。だから教室選びも、演習の量より、集団のなかでの子どもの姿を育てられるか、親子の関わりや面接まで見てくれるか、学園前や西大寺のあたりで通いやすいか、で見て選んでください。
奈良で附属校の受験に実績を挙げているのは、ひのき塾やKECグループです。もっとも、この2つは附属小学校や中学の受験が主で、幼稚園そのものの対策とは少しずれます。幼い時期に親子の関わりから始めたいなら、学園前の近くにも教室があるベビーパークのような、0歳から3歳の親子で通う教室が土台づくりに向いています。どの教室も、体験や説明会でわが子との相性を確かめてから選んでください。
0歳2か月から

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教室に通うだけでは足りない。家庭学習が土台
幼児教室に通うのは週に1回か2回、時間にすれば数時間です。奈良は幼稚園受験に特化した教室が多い地域ではなく、送迎の時間も月謝の負担も、決して小さくありません。合否を分けるのは、むしろ週の大半を占める家庭での過ごし方です。
高い月謝を払って教室に通わせる前に、まず家庭で思考力と生活習慣を整えるほうが、奈良女子大学附属幼稚園の集団活動で見られる力につながります。年齢に合わせたエデュトイで生活習慣から整えたいならこどもちゃれんじ、こぐま会のメソッドを使った思考力教材ならモコモコゼミが、教室に通う何分の一かの費用で家庭に取り入れられます。
幼児教室のデメリット
- ×平日や休日に送迎の時間がかかる
- ×月謝の負担が大きくなりがち
- ×通うのは週に1回か2回だけ
通信教育のメリット
- ✓送迎なしで自宅で毎日取り組める
- ✓教室の何分の一かの費用
- ✓生活習慣づくりを遊び感覚で
自宅での受験準備の第一歩として、こどもちゃれんじも選択肢に入ります。年齢別に設計されたエデュトイが毎月届き、遊びながら生活習慣の土台づくりができる点は他の通信教育にはない強みです。
受験を見据えた思考力を育てたいなら、こぐま会×SAPIX監修の「モコモコゼミ」。かわいい動物キャラクターと一緒に取り組め、「モコモコちゃんねる」の動画学習にも対応しています。
親子の関わり方を早い時期から整える
奈良女子大学附属幼稚園の選考には親子面接があり、園の保育も、子どもが自分で選んで取り組む姿を大切にします。子どもの気持ちを尊重した関わり方は、一朝一夕のテクニックでは身につきません。
0歳から3歳の親子で通えるベビーパークは、受験塾ではありませんが、叱らない声かけや、子どもと一緒に取り組む姿勢を早い時期から学べる場です。親子の関わりの素地づくりとして、ベビーパークの体験レポートも読んでみてください。
併願と受験スケジュールの組み方
奈良女子大学附属幼稚園は抽選のある年があり、合否が読みにくいため、併願を考える家庭もあります。ただし併願先は幼稚園に限られ、奈良の近くで通える国立の幼稚園はそう多くありません。
まず気をつけたいのが、奈良教育大学附属です。名前は近い国立ですが、2024年に幼保連携型の認定こども園へ移り、幼稚園ではなくなりました。無償化の区分もこども園のしくみになるため、奈良女子大学附属幼稚園と同じ感覚で併願先には数えられません。関西の国立幼稚園を探すなら、京都教育大学附属幼稚園や、大阪教育大学附属幼稚園の平野園舎が実在します。いずれも3年保育の国立幼稚園です。
気をつけたいのは、どちらも通園の45分という条件に自宅から収まるか、そして選考の日程が奈良女子大学附属幼稚園と重ならないかを、先に確かめる必要がある点です。国立の選考日は年度によって動きます。夏に選考のある奈良女子大学附属幼稚園と日程が近くなることもあるため、最新の日程を各園の公式サイトで確認してから、受験のスケジュールを組んでください。奈良の国立幼稚園の全体像は、奈良の附属幼稚園をまとめた記事もあわせてご覧ください。
入園後の園生活と、附属小学校への内部進学
奈良女子大学附属幼稚園の一日は昼過ぎまでで、附属小学校へは1年生70名のうち約50名が幼稚園から進みます。
縦割りの交流と、附属小との学び
園生活の特徴は、学年をこえた交流です。3歳から5歳を縦割りのグループにした「なかよしタイム」や、附属小学校の1年生や2年生と混じって取り組む「なかよしひろば」があり、幼小一貫の学びが日常に組み込まれています。育友会には人形劇や園芸などの部活動もあり、保護者が関わる場面も多めです。給食はなくお弁当を持参します。
預かり保育と、共働き家庭の備え
奈良女子大学附属幼稚園には、保育後の預かり保育があります。ただし別途料金がかかり、時間や料金は年度で変わることがあります。降園は昼過ぎで、送り迎えも保護者が担うのが基本です。働きながら通わせるなら、預かり保育の最新の内容を確かめたうえで、祖父母やファミリーサポートなどの体制もあわせて考えておいてください。
預かり保育の時間や料金は年度で変わるので、共働きなら申し込み前に園へ直接たしかめておくと、見込みが立てやすかったです。
附属小学校への内部進学
奈良女子大学附属小学校の1年生は70名で、そのうち約50名が附属幼稚園からの進学者だと、小学校の募集要項に明記されています。幼稚園からの内部進学の枠は大きいと言えます。
園の沿革にも、2012年に附属小学校への全員入学の制度が整ったと記されていて、幼稚園からは基本的にそのまま附属小へ進めます。ただし、無選考だと明文で保証した記述までは公表されていないため、進学の条件は入園前の説明会や最新の案内で確かめておくと確実です。なお附属小学校から中等教育学校へは、連絡進学の仕組みがあるとされ、こちらは選考を経て進みます。
見学と説明会の機会
奈良女子大学附属幼稚園の説明会は年に一度で、令和9年度入園に向けた回は6月6日に開かれ、すでに終わっています。もっとも、同じ内容の動画が6月12日から7月16日にかけて公式サイトで配信されました。日程を逃した家庭も、園の保育や入園までの流れを確認できます。
ふだんの園にふれられる機会として、未就園児向けの園庭開放「カンガルー広場」があります。予約はいりません。園からのお知らせを受け取れる「カンガルーメール」の登録案内も公式サイトにあります。実際に足を運ぶと、子どもたちが自分で遊びを選んでいる園の空気が伝わってきます。
上の子のとき、園庭開放に足を運んだ日のことをよく覚えています。人見知りの強い子が、置いてあった積み木に自分から手を伸ばして、しばらく夢中になっていました。園の先生が急かさず見守ってくれる様子に、この園なら子どものペースを大事にしてくれそうだと感じたのを覚えています。パンフレットではわからない空気は、やはり行ってみないとつかめません。
信頼できる情報源と、あわせて読みたい記事
奈良女子大学附属幼稚園の受験情報は年度によって変わります。判断のもとになる一次情報と、準備に役立つ関連記事を置いておきます。
一次情報は、まず園の公式サイトです。募集要項や適性検査の日程、通園の条件、説明会のお知らせは、ここで最新のものを確認してください。附属小への内部進学については奈良女子大学附属小学校の募集要項、費用の無償化については各自治体の案内もあわせて確認すると確かです。奈良教育大学附属が認定こども園である点にも、もう一度気をつけてください。
準備の面では、奈良の附属幼稚園をまとめた記事で全体像がつかめます。当日の備えは、面接対策の書籍の記事と、母親の服装、子どもの服装、父親の服装の記事が役立ちます。選考で見られる力は行動観察の記事、家庭での準備は家庭学習の記事、過去問の入手は過去問の入手方法の記事で確かめてください。
よくある質問
Q 通園できる範囲はどこまでですか。
A 公共の交通機関と徒歩で片道45分以内に通えて、保護者とともに住んでいることが条件です。町丁目単位の指定はなく、奈良市内のほか、生駒や大和郡山、大阪や京都の方面からも45分圏に入る場合があります。この時間は電車やバスと徒歩で測ります。
Q 倍率はどのくらいですか。
A 志願者数や合格者数は公表されていません。募集は3歳児36名と少なく、出願が定員を大きく超えた年には抽選が行われます。確かな倍率の実数は公表されていないため、推測の数字はここでは挙げません。
Q 附属小学校へはそのまま進めますか。
A 附属小学校の1年生70名のうち、約50名が附属幼稚園からの進学者だと募集要項に示されています。園の沿革では2012年に附属小への全員入学の制度が整ったと記され、幼稚園からは基本的にそのまま進めます。無選考かどうかまでは明文で公表されていないため、条件は最新の案内で確かめてください。
Q 学費はいくらですか。
A 保育料も入園料も無償で、無償化の対象です。別に、教材や行事の費用が月約2,000円、育友会費が年5,400円、出願時の検定料が1,600円かかります。実費はあわせて年に3万円ほどです。
Q 共働きでも通えますか。
A 別途料金の預かり保育があります。時間や料金は年度で変わるため、申し込み前に園へ直接確認してください。降園は昼過ぎで送り迎えも保護者が原則のため、預け先や送迎の体制を家庭で整える必要があります。
Q 選考ではどんなことをしますか。
A 書類審査、親子面接、集団活動の3つで選考すると公表されています。それぞれの具体的な出題内容は公表されていません。ペーパーテストではなく、ふだんの子どもの姿や親子の関わりが見られるとされます。
Q 併願はできますか。
A 併願先は幼稚園に限られます。奈良教育大学附属は2024年に認定こども園へ移り、幼稚園ではなくなりました。関西の国立では京都教育大学附属幼稚園や大阪教育大学附属幼稚園がありますが、通園時間と選考日程が自宅の条件に合うかを先に確かめてください。
過去問を書籍で入手する
附属幼稚園の過去問セットも市販されています。内容は一般的な出題パターンが中心で、価格はやや高めです。
日々の生活習慣づくり+モコモコゼミのほうがコスパは良いと個人的には思います。
幼稚園受験の

幼稚園受験が
奈良県内に1校
説明会と
まとめ。奈良女子の受験で大切にしたいこと
奈良女子大学附属幼稚園は、出願が多い年には抽選があり、当日にどんなに力を出せても、最後は運が絡む場合があります。もしご縁がなくても、それは家庭の準備が足りなかったからではありません。
私が受験を通していちばん大事だと感じたのは、次の3つでした。
- 1通園時間を最初に確認する。出願できるのは公共の交通機関と徒歩で片道45分以内に通える家庭です。
- 2日々の関わりが子どもの力になる。選考はノンペーパーで、特別な訓練より家庭での積み重ねがそのまま生きます。
- 3抽選のある年は運と割り切る。合否が読めない年もあるので、本番の日程と心構えまで準備しておきましょう。
抽選の結果は、親には選べません。それでも、園庭で積み木に夢中になった横顔も、願書に思いを込めた夜も、合否とは別に手元に残ります。その積み重ねを信じて、当日を迎えてください。




