「竹早の幼稚園に入れたら」と考えたとき、多くのご家庭が最初にぶつかるのが情報の少なさです。倍率はどのくらいなのか、抽選はいつあるのか、そもそも我が家から通えるのか。調べるほどに、小学校の話や小金井園舎の話が混ざって出てきて、かえって迷いが深まります。
私は二人の子どもの附属幼稚園受験を経験しました。竹早園舎のように歴史のある園ほど、園が情報を細かく出さないぶん、正確なところにたどり着くまでが大変だったと感じています。
そこで、東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎について、男女別の倍率と最後にある抽選のしくみ、選考の日程、通える地域の条件、学費や園生活、竹早地区ならではの幼小中の連携と内部進学までを、公式資料にもとづいて整理しました。
この記事でわかること
- ✓男女別の倍率と、最後に抽選を一度はさむ選考のしくみ
- ✓令和9年度の選考日程と、10月30日に始まる募集要項のWeb購入
- ✓通園できる23区内かつ通園35分程度という条件
- ✓選考で見られる力と、家庭でできる準備の考え方
- ✓学費と無償化、竹早地区の幼小中連携と内部進学の実際
東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎はどんな園か
東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎は、東京都文京区小石川にある国立の幼稚園です。附属竹早小学校と同じ敷地に建つ竹早地区の一員で、幼稚園から小学校、中学校までがつながる環境が、この園のいちばんの特色です。
竹早地区で育つ、幼小中がつながる環境
竹早園舎の敷地には、附属竹早小学校と附属竹早中学校が並んで建っています。幼小中が同じ場所で日々を過ごすため、園児が小学生と関わったり、異年齢で活動したりする機会が自然に生まれます。園も小学校も、隣り合う幼稚園と小学校で幼小一貫の教育を実現していると案内しています。三つの学校が一つの地区として、子どもの育ちを長い目で見守る土台があります。
この地区では、産官学が連携する「未来の学校 みんなで創ろう。PROJECT」も進められています。「好きに、挑む」を合言葉に、子どもが自分の好きなことに夢中で取り組む姿を大切にする取り組みです。
明治37年の開園、2024年に創立120年
竹早園舎の始まりは明治37年、1904年です。前身は東京府女子師範学校附属幼稚園で、当初は竹早小学校の一部を借りて保育をしていました。園庭には、この地に私塾を開いた杉浦重剛にちなむ碑が残っています。2024年に創立120年を迎えた、歴史の長い園です。昭和32年に小金井園舎が設けられてからは、竹早と小金井の二つの園舎で歩んできました。
遊びを中心にした保育と、教育目標の3つの柱
竹早園舎の教育目標は、人や身近な環境に関わるなかで、主体性と協同性をもち、自分らしさを十分に発揮する子どもを育てることです。柱は3つあります。明るく元気に取り組む、よく考え工夫して遊ぶ、自分も友だちも大切にする、の3つです。
保育は、幼児にとっての総合的な学びである遊びが中心です。子どもは登園すると、自分から場所やもの、人に関わって遊び、片づけをしてから学級の活動に移ります。決められた課題をこなす保育ではなく、遊びのなかで力を育てる考え方が土台にあります。
研究と教育実習の場でもある
見落とされがちですが、竹早園舎は教員を養成する大学の附属として、幼児教育を研究し、教育実習を受け入れる場です。大学生が保育を学ぶ実習があり、竹早地区としての研究にも取り組みます。
つまり入園すると、わが子の日常が研究や実習の場になる場面があります。保護者にも、その趣旨への理解と協力が求められます。園の性格を知らないまま普通の幼稚園と同じ感覚で入ると、あとで戸惑います。
出願できるのは23区内かつ通園35分程度の家庭だけ
竹早園舎には、通園に関する条件があります。願書提出の時点で、東京都23区内に保護者とともに住んでいて、なおかつ自宅から園まで、幼児が徒歩か公共交通機関で35分程度で通える範囲にあることが応募資格です。23区内であればどこでもよいわけではなく、35分程度で通えることも同時に満たす必要があります。入園後も、この地域内に住み続けることが条件です。
受検のためだけに住民票を移す寄留は、一切認められません。地域の条件は入園後も続くため、引っ越しの予定がある家庭は、通園できる範囲に入るかどうかを先に見ておく必要があります。
「竹早小学校」「竹早高校」とは別の園
「竹早」という名前は、周辺にいくつもあります。同じ敷地の附属竹早小学校と附属竹早中学校は、竹早園舎とつながりの深い別の学校です。近くにある東京都立竹早高等学校は、学芸大学とは関係のない都立の高校で、名前が同じだけの別物です。文京区大塚のお茶の水女子大学附属幼稚園や、小金井市にある学芸大学附属幼稚園の小金井園舎も、竹早園舎とは別の園です。検索するときは、園の正式名称で見分けられます。
男女別の倍率と、最後に抽選をはさむ選考のしくみ
東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎の実質倍率は、男女ともおおむね11倍から13倍と高く、選考の最後に抽選が一度あります。まず、園が公表している応募状況を見てみます。
| 入園年度・区分 | 募集 | 応募数 | 第1次合格 | 最終合格 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年4月 男児 | 15名 | 197名 | 19名 | 15名 |
| 2024年4月 女児 | 15名 | 172名 | 21名 | 15名 |
| 2023年4月 男児 | 15名 | 192名 | 20名 | 15名 |
| 2023年4月 女児 | 15名 | 197名 | 20名 | 15名 |
募集は男児15名、女児15名の合わせて30名です。2024年4月入園では、男児が197名、女児が172名の応募でした。最終の合格はそれぞれ15名なので、応募数でならすと男児が約13倍、女児が約11倍です。数字は年度ごとに動きます。最新の応募状況は、その年の募集要項に載ります。
最初に抽選がなく、実力を見る調査が先にくる(公式の選考順)
竹早園舎は、調査で第1次を選んでから、最後に抽選が一度だけあります。最初に抽選がないぶん、まず実力を見てもらえます。同じ竹早地区でも、竹早“小学校”は逆に第1次が抽選型なので混同しないでください。
まず調査、最後に抽選という順番
竹早園舎の選考は、まず発育総合調査で第1次の合格者を選び、最後に抽選を一度おこなう順番です。お茶の水女子大学附属幼稚園のように最初から抽選で絞る園と違い、竹早園舎は先に子どもの育ちを見てもらえます。ここが多くの家庭に選ばれる理由の一つです。
ただし、第1次を通っても最後に抽選が残ります。2024年4月入園では、男児は応募197名から第1次合格が19名、そこから抽選で15名が決まりました。調査を通り抜けても、最後は抽選次第という部分が残ります。どれだけ準備を重ねても、ここは動かせません。
上の子の受験のとき、私は最後に抽選のある国立に挑みました。調査を終えて手ごたえがあっても、合否は箱の中の番号次第だと知って、気持ちが沈んだ時期があります。仲良くしていたご家庭が、調査まで通ったのに最後の抽選で涙をのんだ姿も見ました。それでも、公園で夢中になった一日も、絵本を読んだ夜も、子どもの育ちにそのまま残っています。抽選は運でも、準備はむだにならないと、いまは思えます。
幼稚園受験に偏差値はない
竹早園舎を調べていると偏差値を探したくなりますが、幼稚園受験に偏差値はありません。小学校以降の学力テストとは違い、行動観察と親子でのやりとりで、子どもの育ちや家庭の関わりを見る選考だからです。数値で順位がつくものではないと分かっていれば、対策の方向を迷わずにすみます。
なお、応募数が550名を超えるといった数字を載せるサイトもありますが、園が公表した2か年の応募数とは桁が合いません。数字は園の公式資料で確かめるのが確実です。
学費と無償化。国立でもかかるお金
竹早園舎の学費は国立らしく抑えられていて、無償化の対象にもなります。ただし、竹早園舎は費用の金額を公式サイトで公表しておらず、正確な額は募集要項に記載されます。
国立大学附属幼稚園の標準的な費用は、入園料が31,300円、保育料が年額73,200円で、月あたり6,100円です。私立のような高い学費はかかりません。
| 費目 | 金額(国立の標準額) | 備考 |
|---|---|---|
| 入園料 | 31,300円 | 入園時に一度・無償化の対象 |
| 保育料 | 年額73,200円(月6,100円) | 無償化の対象 |
| 検定料 | 1,600円 | 無償化の対象外・年度により改定 |
| 教材費・PTA会費など | 別途 | 無償化の対象外・金額は募集要項で確認 |
幼児教育無償化により、保育料は返金される形で実質的にかかりません。国立の附属幼稚園では、保育料だけでなく入園料も、月額8,700円を上限に無償化の対象です。入園料は入園初年度の在籍月数で割って毎月の保育料に合算されるため、実際にはほとんどが給付でまかなわれます。入園料は対象外と誤解されがちですが、入園料も無償化の対象です。
保育料も入園料も、月8,700円を上限に無償化
上限との差はわずかで、保育料も入園料もほとんどが給付でまかなわれます(国立の標準額での試算)。検定料・教材費・PTA会費などの実費は無償化の対象外です。
無償化の対象にならない実費もあります。教材費やPTA会費、行事の費用などです。竹早園舎は昼食がお弁当なので給食費はかかりませんが、通園用品や後援会費といった任意の費用がかかる場合があります。金額は年度によって変わり、竹早園舎は公式サイトに載せていないため、募集要項や入園後の案内に記載されます。
入園までの日程と入園検定の流れ
竹早園舎の令和9年度、つまり2027年4月入園の日程は、2026年9月1日に公表されました。募集要項は10月30日から園のホームページでWeb購入が始まります。以下が確定した流れです。
出願から合格までの流れ(令和9年度・2027年4月入園)
- 10月30日〜11月11日募集要項のWeb購入園のホームページから購入する。手続きの開始は10月30日
- 11月6日〜11日第1次選抜のWeb出願郵送出願は11月9日〜12日。両方をあわせて手続きする
- 12月16日・17日第1次選抜(調査)男児12月16日・女児12月17日
- 12月18日第1次選抜の合格者発表調査を通った子が抽選へ進む
- 12月19日第2次選抜(抽選)最後にもう一度、抽選で確定
2026年9月1日に公表された令和9年度(2027年4月入園)の日程です。不測の事態で変更になる場合があるため、園のホームページで最新を確認してください。
募集要項は園のホームページからWebで購入し、出願はWebと郵送の両方をあわせて手続きします。Web出願は11月6日から11日まで、郵送出願は11月9日から12日までと、受付の期間が少しずれています。募集要項を買っただけでは出願になりませんので、購入後に出願まで済ませてください。募集要項のWeb購入は10月30日から11月11日までです。検定料の金額は公式サイトに載っておらず、募集要項で確かめます。
調査は男女で日が分かれ、令和9年度は男児が12月16日、女児が12月17日です。18日に第1次の合格者が発表され、翌19日が抽選。合格発表の翌日に抽選という、短い期間に進む日程です。不測の事態で日程が変わることもあるため、園のホームページで最新を確認してください。
選考で見られる力と、家庭でできる準備の考え方
竹早園舎の選考はノンペーパーで、子ども本来の姿と親子の関わり方が見られます。園は調査の詳しい内容を公表していません。以下は、受験塾や受験報告にもとづく一般的な傾向です。
ノンペーパーで見られるのは「人となり」
いすに座ってペーパー問題を解く形ではありません。小集団での自由な遊びや、親子で取り組む活動を通して、友だちとの関わり方や、初めての物への向き合い方が見られると語られています。おもちゃの貸し借りのような日常の場面で、気持ちを立て直せるか、自分から遊びを広げられるかが表れます。
家庭でできる準備も、特別な訓練ではありません。手先を使う遊びや、公園での外遊び、絵本の読み聞かせといった日々の積み重ねが効いてきます。行動観察で見られる力の考え方は、実際の受験内容をまとめた行動観察の記事や、考査で想定される基本パターンの解説もあわせて読むと具体的につかめます。
保護者面接で問われやすい論点
親子で臨む場面では、園の教育方針への理解と、家庭での関わり方がよく見られるとされます。遊びを中心にした保育や、主体性と協調性を育てるという教育目標への共感を、家庭の具体的なエピソードとともに語れるかどうかが問われます。
竹早園舎ならではの論点として、幼小中の連携や、研究と教育実習への協力があります。前半で触れたとおり、竹早地区は研究と実習の場です。日常が研究や公開の対象になる場面を受け止められるか、という視点で見られることもあると語られています。園の性格を理解したうえでの志望かどうかが、ここで表れます。準備には、面接対策の書籍をまとめた記事も参考にしてください。
願書と出願で気をつけたい点
出願はweb出願サイトと郵送の両方で進めます。23区内かつ通園35分程度に住んでいることが応募資格なので、住民票の住所と出願内容がきちんと合っている必要があります。寄留は認められないため、資格を満たしているかを最初に確認してください。証明写真のサイズや撮影の時期といった細かな規定は、その年の募集要項に示されます。
志望理由は、園の魅力への共感、家庭の教育方針、具体的なエピソード、志望の熱意の順で組み立てると、当日のやりとりにもつながります。園が公表していない試験内容を推測で書き込むより、家庭で大切にしてきたことを自分の言葉で書くほうが、しっかり伝わります。
家庭で育てたい身辺自立の目安
調査では、あいさつ、お片づけ、着替え、食事、排せつといった基本的な身辺自立が身についているかが見られるとされます。名前や年齢を聞かれて答えられるか、目を見て話せるかといった、日常の積み重ねで身につく力です。
チェックリストのようにこなすより、生活のなかで少しずつ自分でできる範囲を広げていくと、無理なく身につきます。家庭学習の進め方は家庭でできる幼児教育をまとめた記事、社会性の育ちを見る考査への向き合い方は社会性の発達を扱った記事も役立ちます。
当日の服装と持ち物の考え方
竹早園舎は親子で活動する場面があるため、親も子も動きやすい服装が向いています。子どもは自分で脱ぎ履きしやすい靴、親も長時間立ったり座ったりしても疲れにくい装いにしておくと、当日あわてずにすみます。細かな服装のマナーは、母親の服装をまとめた記事、子どもの服装の記事、父親の服装の記事が参考になります。上履きや持ち物の要否、きょうだいの同伴の可否は、受検票やその年の要項で指定されるので、指示に従ってください。
竹早園舎に向いた幼児教室の選び方と、家庭でできる準備
竹早園舎の対策は、国立のノンペーパー選考と親子の活動に強い教室を選ぶのが軸です。ただし合否を左右するのは、週の大半を過ごす家庭での時間だと考えておいてください。
教室選びで見たい3つの視点
竹早園舎はペーパーのない選考です。だから教室選びも、演習の量より次の3つで見て選んでください。国立のノンペーパー選考に慣れているか、行動観察や親子活動、保護者面接や願書まで見てくれるか、23区内かつ通園35分程度という竹早の条件を理解しているか、です。
国立の幼稚園受験を扱う教室には、わかぎり21やジャック幼児教育研究所、伸芽会、こぐま会、理英会といった名前が挙がります。文京区や竹早に絞ったクラスを設ける教室もあり、スイング幼児教室やサンキッズのように竹早園舎向けの情報を出しているところもあります。自発性を重んじる伸芽会は、遊びのなかで力を育てる竹早園舎の考え方と相性がよい教室です。
どの教室も、合格率のような数字だけで選ばないでください。体験や説明会で雰囲気とわが子の相性を確かめてから決めるのが確実です。
教室に通うだけでは足りない。家庭学習が土台
幼児教室に通うのは週に1回か2回、時間にすれば数時間です。送迎の時間も月謝の負担も、決して小さくありません。合否を分けるのは、むしろ週の大半を占める家庭での過ごし方です。
高い月謝を払って教室に通わせる前に、まず家庭で思考力と生活習慣を整えるほうが、竹早園舎の行動観察で見られる力につながります。年齢に合わせたエデュトイで生活習慣から整えたいならこどもちゃれんじ、こぐま会のメソッドを使った思考力教材ならモコモコゼミが、教室に通う何分の一かの費用で家庭に取り入れられます。
幼児教室のデメリット
- ×平日や休日に送迎の時間がかかる
- ×月謝の負担が大きくなりがち
- ×通うのは週に1回か2回だけ
通信教育のメリット
- ✓送迎なしで自宅で毎日取り組める
- ✓教室の何分の一かの費用
- ✓生活習慣づくりを遊び感覚で
自宅での受験準備の第一歩として、こどもちゃれんじも選択肢に入ります。年齢別に設計されたエデュトイが毎月届き、遊びながら生活習慣の土台づくりができる点は他の通信教育にはない強みです。
受験を見据えた思考力を育てたいなら、こぐま会×SAPIX監修の「モコモコゼミ」。かわいい動物キャラクターと一緒に取り組め、「モコモコちゃんねる」の動画学習にも対応しています。
親子で臨む活動に効く「親の関わり方」を学ぶ
竹早園舎の選考では、親子で取り組む活動を通して、親の見守り方や声かけが見られるとされます。ここは短期間のテクニックでは身につきません。
0歳から3歳の親子で通えるベビーパークは、受験塾ではありませんが、叱らない声かけや、子どもと一緒に取り組む姿勢を早い時期から学べる場です。母子の関わりの素地づくりとして、ベビーパークの体験レポートも読んでみてください。
0歳2か月から

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併願と受験スケジュールの組み方
竹早園舎とお茶の水は検定の時期がずれる(2年保育の併願)
前年度の日程では両園の検定が約1か月ずれ、日程のうえでは併願できました。竹早園舎は2年保育のみで、お茶の水の2年保育と同じ生年月日が対象です。日程は年度で動くため、最新は各園の公式に示されます。
竹早園舎は最後に抽選がある以上、それだけでは合否が読みにくく、併願を考える家庭が多い園です。ただし併願先は幼稚園に限られ、志望する保育年数によって選べる相手が変わります。
まず前提として、竹早園舎は2年保育だけの募集で、3年保育はありません。4歳児クラスからの入園です。東京の国立幼稚園は、お茶の水女子大学附属幼稚園、竹早園舎、同じ学芸大学附属幼稚園の小金井園舎の3つです。筑波大学には附属幼稚園がなく、筑波の名前が挙がるのは小学校です。併願を考えるときは、この違いをはっきりさせておいてください。
2年保育どうしなら、お茶の水女子大学附属幼稚園が組みやすい併願先です。お茶の水にも2年保育があり、竹早園舎と同じ生年月日の子どもが対象です。前年度の日程では、お茶の水の検定が11月中旬、竹早園舎の調査と抽選が12月中旬で重ならなかったため、日程のうえでも両方を受けられました。お茶の水は最初に抽選がある点が竹早園舎と対照的なので、受け方の心構えも変わります。
3年保育で早くから通わせたい場合、竹早園舎もお茶の水の2年保育も年齢が合いません。同じ学芸大学の小金井園舎には3年保育がありますが、小金井市にあって竹早の通園圏からは外れます。3歳から通わせたい家庭は、通園圏内の私立幼稚園を中心に考えます。
国立の検定日は年度によって動きます。抽選の重なりで受けられない組み合わせが出ることもあるため、最新の日程を見てから受験のスケジュールを組むと安全です。併願先の詳しい情報は、お茶の水女子大学附属幼稚園の記事や小金井園舎の記事、東京の国立幼稚園をまとめた記事も参考にしてください。
入園後の園生活と、附属小学校への内部進学
竹早園舎は2年保育で、一日は昼過ぎまでです。預かり保育はなく、昼食はお弁当です。附属竹早小学校とは同じ敷地でつながりが深いものの、全員がそのまま進めるわけではありません。
保育時間と、預かり保育がない点
保育時間は学年で少し違います。お弁当のある月火木金は、5歳児が9時から13時30分まで、4歳児が9時10分から13時40分までです。お弁当のない水曜日は、これより2時間ほど早く、昼前に降園します。土日と祝日は休みです。
共働きの家庭がとくに知っておきたいのは、預かり保育がない点です。降園は昼過ぎで、そのあとの預け先は家庭で用意しなければなりません。園バスの運行は公式に案内されておらず、送り迎えは保護者が担うのが原則です。働きながら通わせるなら、祖父母やベビーシッターなどの体制を先に考えておいてください。
預かり保育がなくお弁当なので、共働きは降園後の預け先と朝のお弁当まで、出願前に家族で段取りを決めておくと慌てませんでした。
一年をとおして保護者の出番が多い
年間の行事は、入園式や親子遠足にはじまり、小学校と合同のキッズフェスティバル、5歳児のじゃがいも掘り、夏祭りや竹早祭へと続きます。竹早地区の一員として、小学生や中学生と関わる場面もあります。
見落としがちなのが、保護者が参加する行事の多さです。保育参観や個人面談、保護者会に加えて、子育てについて語り合う会もあります。園と家庭で一緒に子どもを育てる園なので、保護者の出番は多めです。
附属小学校への内部進学
竹早園舎は、隣接する附属竹早小学校と幼小一貫の教育を進めていると案内しています。ただし、竹早園舎から附属竹早小学校へ全員がそのまま上がれる制度としては、公表されていません。附属竹早小学校自体が、男児と女児をそれぞれ20名程度、募集しています。志願者は毎年1,000名を超え、小学校の選考は第1次が抽選という流れです。
竹早地区でつながる学び。ただし進学は自動ではない
幼・小・中が同じ竹早地区で連携し、学びや交流がつながります
ただし全員がそのまま進学できる制度は公表されていません。竹早小学校は男女各20名程度を募集し、志願者は毎年1,000名を超え、選考の第1次は抽選です。小学校の受験も別に必要になる前提で考えてください。
つまり、幼稚園から小学校へは環境や学びがつながる一方で、進学の枠や条件は公表されていません。附属だからそのまま上がれると考えず、小学校の受験も別に必要になる前提で、長い目で見ておくと入園後に迷いません。竹早中学校への接続についても、自動で上がれるという案内は公表されていません。
見学と説明会の機会
竹早園舎は、入園に関する説明会を開いていません。特別に公開する行事もなく、入園検定についての電話やメールでの個別の問い合わせも受け付けていないと案内しています。園の情報は、10月末にweb販売される募集要項と、公式サイトのお知らせが中心です。
まぎらわしいのが、竹早地区の公開研究会です。これは教育関係者に向けた研究の会で、受験を考える家庭向けの見学会や説明会ではありません。申し込みや資料代が必要な、別の催しです。見学の機会は限られ、入園に関わる情報は公式サイトのお知らせが頼りになります。
信頼できる情報源と、あわせて読みたい記事
竹早園舎の受験情報は年度によって変わります。最後に、判断のもとになる一次情報と、準備に役立つ関連記事をまとめます。
一次情報は、まず園の公式サイトです。入園検定や募集要項の販売時期、通園区域や日程は、ここで最新のものを確認できます。制度に関わる部分は東京学芸大学や文部科学省、費用の無償化は住んでいる市区町村の情報もあわせて見ておくと確実です。附属竹早小学校や小金井園舎、お茶の水女子大学附属幼稚園とは別の園である点にも、あらためて注意が必要です。
準備の面では、東京の国立幼稚園をまとめた記事で全体像がつかめます。当日の備えは、面接対策の書籍の記事と、母親の服装、子どもの服装、父親の服装の記事が役立ちます。考査の中身は行動観察の記事、家庭での準備は家庭学習の記事、過去問の入手は過去問の入手方法の記事にまとめています。
よくある質問
Q 通園できる範囲はどこまでですか。
A 願書提出の時点で東京都23区内に保護者とともに住んでいて、なおかつ自宅から園まで幼児が徒歩か公共交通機関で35分程度で通えることが条件です。23区内であればどこでもよいわけではなく、通園時間の条件も同時に満たす必要があります。受検のための寄留は認められません。
Q 倍率はどのくらいですか。
A 募集は男女各15名の計30名です。2024年4月入園では、応募が男児197名、女児172名で、最終合格はそれぞれ15名でした。応募数でならすと男児が約13倍、女児が約11倍です。数字は年度ごとに動きます。
Q 抽選はいつありますか。
A 竹早園舎は、まず発育総合調査で第1次の合格者を選び、その合格発表のあとに抽選を一度おこないます。最初に抽選がなく、実力を見る調査が先にくるのが特色です。同じ竹早地区でも竹早小学校は第1次が抽選なので、混同しないでください。
Q 3年保育はありますか。
A 竹早園舎は2年保育のみで、4歳児クラスからの入園です。3年保育は行っていません。3歳から通わせたい場合は、3年保育のある小金井園舎や、通園圏内の私立幼稚園が候補になります。
Q 学費はいくらですか。
A 竹早園舎は金額を公式サイトで公表しておらず、募集要項に記載されます。国立の標準額は入園料31,300円、保育料が年額73,200円です。無償化により保育料も入園料も実質的にほとんどかからず、教材費やPTA会費などの実費が別にかかります。
Q 共働きでも通えますか。
A 預かり保育がなく、昼食もお弁当で、降園は昼過ぎです。園バスの運行も公式に案内されておらず送り迎えは保護者が原則のため、降園後の預け先や送迎、朝のお弁当づくりの体制を家庭で整える必要があります。
Q 附属の小学校へはそのまま進めますか。
A 竹早園舎は附属竹早小学校と幼小一貫の教育を進めていますが、全員が自動で進める制度は公表されていません。小学校は男女各20名程度を募集しており、志願者は1,000名を超えます。進学の枠や条件は公表されていないため、小学校の受験も別に必要になる前提で考えてください。
Q 併願はできますか。
A 併願先は幼稚園に限られます。2年保育どうしなら、検定の時期がずれるお茶の水女子大学附属幼稚園が組みやすい相手です。3年保育を望む場合は小金井園舎や通園圏内の私立幼稚園が中心です。国立の日程は年度で動くため、各園の公式で確かめてください。
過去問を書籍で入手する
附属幼稚園の過去問セットも市販されています。内容は一般的な出題パターンが中心で、価格はやや高めです。
東京学芸大学附属竹早幼稚園 受験合格セット
東京学芸大附属竹早を受験するなら取り組んでおきたい過去類似問題をまとめた対策集です。行動観察や親子面接の下地づくりに役立ちます。
日々の生活習慣づくり+モコモコゼミのほうがコスパは良いと個人的には思います。
≫ 公式サイトはこちら:「モコモコゼミ」![]()
幼稚園受験の

幼稚園受験が
東京都内に9校。
説明会と
まとめ。竹早園舎の受験で大切にしたいこと
東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎は、最後に抽選がある以上、調査でどんなに力を出せても、最後は運が絡みます。もしご縁がなくても、それは家庭の準備が足りなかったからではありません。
大切にしたい点を、最後に3つにまとめます。
- 1通園の条件を最初に確認する。出願できるのは23区内かつ通園35分程度に住む家庭だけで、寄留は認められません。
- 2日々の関わりが子どもの力になる。選考はノンペーパーで、特別な訓練より家庭での積み重ねがそのまま生きます。
- 3最後の抽選は運と割り切る。調査を通っても抽選が残るので、併願先と心構えまで準備しておきましょう。
抽選の結果は、親には選べません。それでも、子どもと向き合った毎日がなくなるわけではありません。どうか、その時間を信じて当日を迎えてください。




