熊本大学教育学部附属幼稚園、気になっていても「学費は?選考は?共働きでも通えるの?」と迷いますよね。
熊大附属は入園料も保育料も無償化の対象になり、抽選のない選考で入園が決まる大学附属の幼稚園です。熊本城を望む広い園庭で、遊びを通した学びを大切にしています。ただし通園は所要40分以内の送迎が前提で、日常的な預かり保育もありません。共働き家庭は、通園の足を先に整えておく必要があります。
学費の中身から抽選なしで進む選考、附属小学校への内部進学まで、順番に見ていきます。

二人の子どもの附属幼稚園受験を経験した私が、熊大附属の実際のところをお伝えしますね。
この記事でわかること
- ✓入園料も保育料も月8,700円まで無償化になる学費のしくみ
- ✓抽選がなく調査と面接と観察で決まる選考の中身
- ✓附属小学校へ進む内部進学の本当のところ
- ✓所要40分以内で送迎が前提になる通園の条件
- ✓共働き家庭が気をつけたい弁当と預かりの現実
無償化と遊び中心の保育がそろう熊大附属幼稚園
熊大附属は、入園料も保育料も無償化の対象になり、遊びを通した学びを軸にした大学附属の幼稚園です。
場所は熊本市中央区城東町5番9号。熊本市電の市役所前電停から歩いて10分ほど、熊本城のすぐそばに建つ、大正から110年ほど続く歴史ある園です。令和8年4月の在園児は94名で、3歳児のばら、4歳児のさくらともも、5歳児のきくとふじの5学級。熊本大学教育学部と連携した研究校でもあります。
市の中心部にありながら、水や土、砂、草木にあふれた広い園庭が持ち味です。園庭の中央にそびえるのは大きな楠。黄色と黒のキリンのすべり台も、子どもたちを見守ります。
入園料も保育料も無償化になる学費
熊大附属は入園料も保育料も無償化の対象で、保護者が納めるのは検定料や教材費などの実費です。
国立の幼稚園なので、保育料と入園料はどちらも月8,700円を上限に無償化の対象です。保育料の年額73,200円は、月あたり6,100円で上限に収まり実質の負担なし。入園料31,300円も、入園した初年度に月割りして保育料に合算する形で無償化され、手出しはほとんど残りません。無償化の対象外になるのは、出願時の検定料1,600円や、給食費、教材費、育友会費などの実費です。
| 項目 | 金額 | 無償化 |
|---|---|---|
| 入園検定料 | 1,600円 | 対象外 |
| 入園料 | 31,300円 | 無償化対象(初年度月割り) |
| 保育料(年額) | 73,200円 | 無償化対象 |
| 教材費・育友会費ほか | 実費 | 対象外 |
入園後にかかる教材費や育友会費などの実費は、年度によって金額が改定される場合があります。正式な額は最新の募集要項で確かめてください。
遊びを通して学ぶ保育と熊本城を望む環境
熊大附属の保育は、子どもの遊びから学びを広げていく点にあります。
教育目標は「つなげよう 未来へ」。生きぬく力の芽を、遊びの中で育てる保育を大切にしています。雨の日には緩んだ土の感触を楽しんだり、窓の水滴を絵に見立てたり、自然の恵みそのものが教材になります。もちつきでは薪をたいてもち米を蒸すところから体験し、季節の行事も一つひとつていねいです。健康で明るく、自分の力を出しきって遊び、考えたり工夫したりする子どもを育てる園です。
附属小学校へ進む内部進学の本当のところ
熊大附属からは、同じ大学の附属小学校へ進む道があります。
ただし内部進学といっても、在園児が無条件で上がれるわけではありません。熊本大学教育学部附属小学校の募集要項によると、附属幼稚園からの志願者も入学者選考の考査を受けます。外部からの受験生と同じ保護者面接もあります。募集定員は72名程度で、そこには附属幼稚園からの入学者も含まれます。優遇の枠や抽選免除といった記載は要項にはありません。附属幼稚園に入れば附属小へ自動で進める、と考えるのは早合点です。幼小の交流授業など、小学校へのなめらかな接続を意識した保育がある点は魅力ですが、進学そのものは選考を経る前提でとらえておきましょう。
抽選なしで実力が問われる熊大附属の選考と倍率
熊大附属の選考は抽選がなく、子どもの様子を見る調査と面接と観察で決まります。
募集要項には「簡単な調査、面接、観察を行います。抽選は行いません」と明記されています。抽選がないぶん、当日は日ごろの過ごし方がそのまま表れます。倍率は公表されていませんが、ふだんの生活を整えておくことが準備になります。募集は3歳児の3年保育が30人程度、4歳児の2年保育が25人程度で、5歳児の新しい募集はありません。
見落としやすいのが説明会です。入園を希望する家庭は、園が開く入園説明会に必ず出席しなければなりません。説明会に出ないと入園調査を受けられないしくみなので、日程は早めに確認しておきましょう。説明会は例年8月から10月にかけて、選考は11月に進みます。年度によって日程は動きます。最新の要項でご確認ください。
3歳児と4歳児から入れる学級
熊大附属は3歳児からの3年保育が基本で、4歳児からの2年保育の枠もあります。
学級は3歳児のばら、4歳児のさくらともも、5歳児のきくとふじの5つ。先生の目が一人ひとりに届きやすい規模です。3歳から入園を考えている家庭にも、4歳からの入園を考えている家庭にも、入り口が用意されています。
選考で見られるのは日ごろの生活習慣
調査や観察で見られるのは、特別な受け答えより毎日の暮らしそのものです。
選考のこまかな中身は公表されていません。一般に幼稚園の観察では、子どもが集団のなかで自然に遊べるか、指示に応じて動けるかが見られるとされます。あいさつや着替え、順番を待つ姿勢といった毎日の習慣が、そのまま当日にあらわれます。奇をてらった対策よりも、ふだんの暮らしを整えるほうが確かです。

上の子の受験のとき、抽選がないと知って一度は身構えました。運ではなく中身で見られるぶん、ごまかしがきかないと感じたからです。でも園の様子を知るほど、見られているのは特別な芸ではなく毎日の暮らしそのものだと気づいて、肩の力が抜けたんです。あいさつと着替えを一緒に楽しむようにしたら、親子とも落ち着いて当日を迎えられました。
熊本市の幼児教室と通信教育で入園準備
熊本市には附属受験に向き合う教室もありますが、数は限られ、家庭で進める通信教育が現実的です。
「教室に通わせたほうがいいのかな」と考える家庭も多いはずです。熊本市内には、附属幼稚園の受験に対応する節ナーサリー学伸のような教室もあります。ただ幼稚園の受験に的をしぼった教室は多くありません。市販の課題集も附属小学校向けが中心で、幼稚園専用の教材はほとんどありません。専門教室に通うとなれば、毎週の送迎や月謝の負担も気になります。
通学型の教室のデメリット
- ×幼稚園受験に的をしぼった教室が少ない
- ×通うとなれば毎週の送迎が必要
通信教育のメリット
- ✓送迎不要で自宅で完結
- ✓生活習慣づくりを遊びながら
熊大附属の選考は、ふだんの生活や親子の関わりが見られます。そこで、家庭で取り組める通信教育が心強い味方になります。
まずは「こどもちゃれんじ」で生活習慣の土台づくり
観察で見られる生活習慣や社会性は、日常の遊びのなかで自然に身につきます。
年齢に合ったエデュトイ(知育おもちゃ)が毎月届くこどもちゃれんじは、あいさつや順番を待つ姿勢を遊びながら身につけられます。年齢別に設計された教材が毎月届くのは、こどもちゃれんじならではの強みです。
思考力を伸ばすなら「モコモコゼミ」をプラス
面接や親子のやりとりで問われる考える力は、良質な教材で伸ばせます。
こぐま会×SAPIX監修のモコモコゼミは、かわいい動物キャラクターと一緒に思考力を育てられる教材です。教室の送迎なしで、家庭で受験を意識した準備を進められます。初月は合わなければ無料で、退会もメール一本で済みます。
通園は所要40分以内で保護者送迎が前提
通園には自宅から園まで所要40分以内の条件があり、保護者の送迎が前提です。
熊大附属に通うには、自宅から園まで徒歩や自転車、自家用車、公共交通機関で所要40分以内の場所に住んでいる必要があります。距離ではなく所要時間が目安です。通園は原則として保護者が送迎します。園バスはなく、園内への車の乗り入れもできません。近くの有料駐車場や公共交通機関を使う形で、門の前での乗り降りも控えるよう案内されています。自転車での園内への乗り入れは認められています。
昼食は毎日のお弁当
熊大附属の昼食は、給食ではなく毎日の手作り弁当が基本です。
熊大附属には給食の用意がなく、お弁当を毎日持たせる形が続いています。熊本市と連携した弁当づくりの学びの場が用意される年もあり、家庭の負担に寄り添う姿勢はうかがえます。登園は朝9時10分まで、降園は弁当のある日で3歳児が13時10分ごろ、学年が上がるほど少し遅くなります。水曜は午前保育です。毎日のお弁当づくりは、共働き家庭にとっては早起きの負担にもなります。
預かり保育は限られる
熊大附属には、日常的に頼れる預かり保育の用意がありません。
日常的に頼れる常設の預かり保育は用意されていません。保護者の研修会などにあわせて一時的な預かりが行われる程度で、フルタイムの就労を毎日カバーする体制ではありません。共働きで通わせたい家庭は、放課後の預け先を入園前に用意しておきましょう。

園バスも車のお迎えもなく、預かりもないと知ったときは、正直、気が重くなりました。それでも送りの分担を家族で決めて、放課後の預け先を早めに用意しておいたら、思ったより無理なく回っています。送りの道での親子のおしゃべりが、今ではいちばんの時間です。
体験登園ひよこ組で熊大附属を見る
入園前に園の雰囲気を知りたいなら、体験登園「ひよこ組」があります。
熊大附属は、未就園児に向けた体験登園「ひよこ組」を開いています。午前9時30分から11時まで、園庭や保育室で在園児と遊び、手遊びや大型紙芝居の読み聞かせを楽しむ会で、予約はいりません。令和8年度は年に7回ほど開かれ、運動会の見学ができる回もあります。園庭や在園児の様子、先生の雰囲気を直接たしかめられます。令和9年度に向けたひよこ組や説明会の日程は、出願の前に公式サイトで最新の内容を確かめてください。
熊大附属幼稚園の受験でよくある質問
Q 入園できるのは何歳からですか?
A 3歳児からの3年保育が基本で、4歳児からの2年保育の枠もあります。5歳児の新しい募集はありません。学級は5つ、全体で94名ほどの規模です。
Q 通園に住む場所の決まりはありますか?
A 自宅から園まで所要40分以内が目安で、保護者の送迎が前提です。園バスはなく、園内への車の乗り入れもできません。距離ではなく所要時間で見る点が特徴です。
Q 附属の小学校にそのまま進めますか?
A 附属小学校の募集要項によると、附属幼稚園からの志願者も入学者選考の考査と保護者面接を受けます。優遇の枠や抽選免除の記載はなく、無条件では進めません。幼小の交流など接続を意識した保育はあります。
Q 学費はどれくらいかかりますか?
A 保育料も入園料も、月8,700円を上限に無償化の対象です。保育料の年額73,200円は実質の負担がなく、入園料31,300円も入園初年度に月割りして保育料に合算する形でほぼ無償化されます。実費でかかるのは出願時の検定料1,600円や、入園後の給食費、教材費、育友会費などです。
Q 共働きでも通えますか? 預かり保育はありますか?
A 日常的に頼れる常設の預かり保育はありません。昼食も毎日のお弁当が基本で、送迎も保護者が担います。共働きの家庭は、放課後の預け先を入園前に決めておくと無理がありません。
Q 選考の内容や倍率はどうですか?
A 募集要項によると、簡単な調査と面接、観察で選考し、抽選は行いません。倍率は公表されていませんが、抽選のない選考なので、日ごろの生活を整えておく準備が役立ちます。
Q 給食はありますか?
A 給食の用意はなく、毎日の手作り弁当が基本です。熊本市と連携した弁当づくり教室が開かれる日もあります。
過去問を書籍で入手する
附属幼稚園の過去問セットも市販されています。内容は一般的な出題パターンが中心で、価格はやや高めです。

日々の生活習慣づくり+モコモコゼミのほうがコスパは良いと個人的には思います。
熊大附属幼稚園の受験対策まとめ
熊本大学教育学部附属幼稚園は、入園料も保育料も無償化になる学費と、抽選のない選考が特徴です。広い園庭で、遊びからの学びをていねいに育てる園です。
- 1入園料も保育料も無償化、選考は抽選なしの調査と面接と観察。抽選がないぶん、ふだんの過ごし方がそのまま表れます。
- 2選考は調査と面接と観察で、日ごろの生活習慣が見られます。あいさつや着替えが、そのまま当日に出ます。
- 3通園は所要40分以内で送迎が前提、預かりも弁当も家庭の支えが要る。附属小へは選考を経て進みます。
選考はペーパーではなく、ふだんの暮らしと親子の関わりが見られます。近くに附属特化の教室が少なくても、家庭での習慣づくりと通信教育で十分に備えられます。
自宅での受験準備の第一歩として、こどもちゃれんじも選択肢に入ります。年齢別に設計されたエデュトイが毎月届き、遊びながら生活習慣の土台づくりができる点は他の通信教育にはない強みです。
受験を見据えた思考力を育てたいなら、こぐま会×SAPIX監修の「モコモコゼミ」。かわいい動物キャラクターと一緒に取り組め、「モコモコちゃんねる」の動画学習にも対応しています。



