東京で、国立の幼稚園を探している人へ。
園ごとの公式の資料はあっても、3つの園を同じ年度の数字で並べた資料は、なかなか見つかりません。
受験を考えている人「東京の国立幼稚園はどこにある?うちの住所から受けられる?今年の出願に、まだ間に合う?」
こういった疑問に答えます。
先に結論。受けられる園の目安
①園(文京区大塚)から半径およそ3km内の指定地域に住んでいる
→ お茶の水女子大学附属幼稚園(3歳か4歳から)
②東京23区内に住み、園(文京区小石川)まで35分ほどで通える
→ 竹早園舎(4歳から)
③園(小金井市)まで1時間ほどで通え、園の説明会に参加している
→ 小金井園舎(3歳から)
通える範囲の外にある園は、比べなくて大丈夫です。
監修は、2人の子の国立附属受験を経験したMahoです。
日程と条件は、3園が出している令和9年度の募集の資料をもとにまとめました。
応募者の数は、各園が出している最新の年度のものです(2026年10月11日時点)。
受けられる園は、住所と年齢で決まる【結論】
東京で受けられる国立大学の附属幼稚園は、お茶の水女子大学附属幼稚園と、東京学芸大学附属幼稚園の竹早園舎、小金井園舎の3園です。
学芸大の2園は同じ附属幼稚園の別の園舎ですが、募集も選考も別々に行われます。
結論から言うと、受けられる園は、住んでいる場所と子どもの年齢で、ほぼ決まります。
範囲の外にある園は、出願できないので、倍率や保育の中身を見比べても選ぶ材料になりません。
理由は3つあります。
①通える範囲が、3園でまったく違う
3園とも、願書を出せるのは、決められた範囲に親子で住んでいる家庭だけです。
いちばん狭いのはお茶の水で、園から半径およそ3km内の指定地域に限られます。
指定地域は町丁目ごとの番号表で決まり、通園は徒歩か公共の乗り物だけ。
駅やバス停までの自転車も認められていません。
竹早園舎は、東京23区内に住み、徒歩か公共の交通機関で35分程度で通える家庭が対象です。
小金井園舎は、徒歩、公共交通機関、自転車で1時間程度と、3園でいちばん広い範囲になっています。
お茶の水と小金井園舎は、車での通園を認めていません。
竹早園舎は、受験のための寄留(住所だけを移す)を一切認めていません。
②入れる年齢が違う
2027年4月に3歳児クラスへ入るのは、2023年4月2日から2024年4月1日に生まれた子。
4歳児クラスへ入るのは、2022年4月2日から2023年4月1日に生まれた子です。
3歳から入れるのはお茶の水と小金井園舎で、4歳から入れるのはお茶の水と竹早園舎です。
竹早園舎は3年保育をしておらず、小金井園舎は3歳児学年だけを募集しています。
お茶の水の2027年度の募集人員は、有料の募集要項にだけ載っています。
前年度は3歳児と4歳児を募集し、今年の説明会も2学年分(2022年4月2日から2024年4月1日生まれ)の保護者が対象でした。
同じ年に3園すべてを受けられる子はいません。
③日程が違う。10月15日からの出願は竹早園舎だけ
2027年度入園の出願は、小金井園舎が10月7日と8日で、すでに締め切られました。
お茶の水のWeb出願は、10月7日正午から14日17時まで(募集要項の購入は14日16時まで)。
竹早園舎は少し遅く、Web出願が11月6日から11日、郵送の出願が11月9日から12日です。
10月15日以降に出願できるのは、竹早園舎だけです。
来年の受験を考えている人は、説明会の扱いの違いも覚えておいてください。
小金井園舎は、園の説明会に参加した家庭だけが出願できます(今年は6月から9月に6回)。
竹早園舎は、入園の説明会を開いていません。
受けられる園が決まったら、園ごとの記事で選考の中身と準備を確かめてください。
東京の国立幼稚園3園を比べる【2027年度入園】
4つの表に分けて並べます。
出どころは、各園の令和9年度(2027年4月入園)の募集の資料と、園の紹介資料、前年度の資料です。
募集と、通える範囲
| 園 | 募集 | 通える範囲 |
|---|---|---|
| お茶の水 | 3歳児と4歳児(前年度の募集)。前年度は3歳児が男女各約20名、4歳児が男女各約10名。今年の人数は募集要項に記載 | 園から半径およそ3km内の指定地域。徒歩か公共の乗り物で、自転車は不可 |
| 竹早 園舎 | 4歳児だけ。例年は男女各15名(2027年度の募集ページに人数の記載なし) | 東京23区内で、徒歩か公共の交通機関で35分程度。寄留は不可 |
| 小金井 園舎 | 3歳児だけ。約50名 | 徒歩、公共交通機関、自転車で1時間程度。車は不可 |
2027年度入園の日程
| 園 | 出願 | 選考と発表 |
|---|---|---|
| 小金井 園舎 | 10月7日と8日(締め切り済み) | 10月26日に抽選、27日に面接と観察、28日に発表。出願した全員が両方を受ける |
| お茶の水 | Web出願で10月7日正午から14日17時まで | 日付と流れは募集要項にだけ記載。前年度の日程は10月29日と11月17日から21日(各日の中身は要項に記載) |
| 竹早 園舎 | 要項のWeb購入は10月30日から。Web出願は11月6日から11日、郵送は9日から12日 | 12月16日(男児)と17日(女児)に調査、18日に発表、19日に抽選 |
お茶の水の募集要項は、Web出願のサイトだけで販売され、1部1,000円です(ほかに手数料)。
応募者の数
| 園 | 応募者数と、選ばれた人数 | 倍率 |
|---|---|---|
| お茶の水 | 2026年度入園で、応募552名、入園候補者60名 | 約9.2倍 |
| 竹早 園舎 | 2024年4月入園で、応募369名、抽選で決まった30名 | 約12.3倍 |
| 小金井 園舎 | 園が公表していない | 公表なし |
倍率は、年度も数え方も園ごとにそろっていません。
お茶の水は、2025年11月に行われた検定の応募者数を、入園候補者数で割った数です。
区分ごとに見ると、3歳男児の約5.3倍から4歳女児の約13.8倍まで開きがあります。
竹早園舎の数字は、2026年4月の時点で園の募集ページに出ていた表のもの。
応募369名のうち40名が調査を通り、最後の抽選で男女15名ずつに決まりました。
入園してからの暮らし
| 園 | 保育時間とお弁当 | 預かり保育と附属小 |
|---|---|---|
| お茶の水 | 9時から、3歳児は13時、4歳児は13時15分まで(お弁当のない日は11時と11時15分)。お弁当は学年と学期で週1日から4日 | 預かり保育なし。附属小は抽せんが免除され、入学検定を受ける |
| 竹早 園舎 | 4歳児は9時10分から13時40分、水曜は11時40分まで。お弁当は週4日 | 預かり保育と延長保育なし。附属小への進み方は募集の資料に載っていない |
| 小金井 園舎 | 8時50分から13時40分ごろ、水曜は11時40分ごろまで。お弁当は週4日 | 預かり保育なし。附属小金井小への連絡進学はない |
3園とも、入園してしばらくは、上の表と違う保育時間になる時期があります(お茶の水の3歳児は、年度初めに9時30分から10時30分の短縮保育)。
なお、文京区にある「お茶の水女子大学こども園」は、附属幼稚園とは別の施設です。
こども園は文京区立の認定こども園で、大学が運営を任されています。
申し込みは文京区で受け付けていて、附属幼稚園の入園検定とは関係がありません。
2園から選べる家庭の決め方
住所と年齢によっては、2園に出願できる家庭もあります。
お茶の水と竹早園舎は、どちらも文京区にある園です。
お茶の水の指定地域に住み、4歳から入る家庭は、竹早園舎の範囲(23区内で35分程度)にも入るかを確かめてください。
2園とも出願できるときは、入園してからの暮らしで決めます。
1つ目は、送り迎えです。
どちらの園にも預かり保育はなく、送り迎えは保護者が原則です。
4歳児の降園は、お茶の水が13時15分、竹早園舎が13時40分で、お弁当のない日はそれぞれ11時15分と11時40分になります。
2つ目は、お弁当の日数です。
竹早園舎は週4日(月、火、木、金曜日)、お茶の水の4歳児は学期によって週3日から4日。
3つ目は、附属小学校への進み方です。
お茶の水は附属小学校の抽せんが免除されますが、入学検定は受けます。
竹早園舎は、附属小学校への扱いを募集の資料に載せていません。
3歳から入る家庭で、お茶の水と小金井園舎の両方に通える場合も、同じ3つで比べてください(小金井園舎は、園の説明会への参加が出願の条件)。
小金井園舎から附属小金井小学校への連絡進学はなく、卒園生の多くは地域の公立小学校へ就学します。
3つを夫婦で話し合っておくと、願書に書く内容や、面接がある園での受け答えがそろいます。
選考の段階(抽選、調査、面接)の全体像は、≫ 国立幼稚園の考査と選考のしくみ にまとめました。
よくある質問
Q 東京の国立幼稚園で、倍率がいちばん低いのはどこですか?
A 比べられる数字がそろっていません。お茶の水は2026年度入園で約9.2倍、竹早園舎は2024年4月入園で約12.3倍で、小金井園舎は応募者数を公表していません。倍率を見る前に、通える範囲で受けられる園を確かめてください。
Q 3園すべてに出願できますか?
A できません。竹早園舎は4歳児だけ、小金井園舎は3歳児だけの募集なので、同じ年に3園を受けられる子はいません。2園に出願するときは、日程が重ならないかを各園の要項で確かめてください。
Q 住所だけを移して(寄留して)受けられますか?
A お茶の水と竹早園舎は受けられません。竹早園舎は受験のための寄留を一切認めておらず、お茶の水も前年度の資料で寄留を認めないと明記しています。小金井園舎も、保護者と住む住民票のある自宅から、1時間程度で通える家庭が対象です。
Q 附属小学校には、そのまま上がれますか?
A お茶の水と小金井園舎は、全員がそのまま上がるしくみではありません。お茶の水は抽せんが免除されても入学検定を受け、小金井園舎は附属小金井小学校への連絡進学がありません。竹早園舎は、附属小学校への扱いを募集の資料に載せていません。
Q 費用はいくらかかりますか?
A 国立大学附属幼稚園の保育料と入園料は幼児教育の無償化の対象で、子ども1人あたり月8,700円が上限です(こども家庭庁の資料)。お茶の水の資料では入園料31,300円、保育料は年73,200円で、無償化の制度でほぼ全額が返金されます(入園した年は上限を月8円ほど超えます)。検定料(小金井園舎は1,600円)や教材費、PTA会費などは別にかかります。
Q 共働きでも通えますか?
A 3園とも預かり保育がなく、お弁当のない日は11時台に降園するので、毎日送り迎えできる大人が必要です。園に預かりがなくても、就労などで市区町村の認定を受ければ、ほかの施設の預かり保育が無償化の対象になる場合があります。お住まいの市区町村で確かめてください。
次にやる3ステップ
最後に、今日から動ける3つです。
1. 住所が通える範囲に入るか、園の資料で確かめる
2. 受ける園の記事で、選考と準備を読む
3. 3園とも範囲の外なら、近くの県の国立幼稚園を探す


