佐賀大学教育学部附属幼稚園、気になっていても「学費は?選考は?附属小学校へそのまま進めるの?」と迷いますよね。
佐賀大附属は、入園料も保育料も無償化になり、遊びを通して自分で考える力を育てる大学附属の幼稚園です。佐賀県の幼児教育を支える研究校でもあり、公開保育には県内から先生たちが見学に訪れます。ただし給食はなく毎日お弁当、園バスもないため、昼食の用意と通園の足は入園前に整えておく必要があります。
学費の中身から行動観察と面接の進み方、佐賀市水ヶ江の立地や通園区域、附属小学校への連絡進学まで、公式の情報をもとにまとめました。
二人の子どもの附属幼稚園受験を経験した私が、佐賀大附属の実際のところをお伝えしますね。
この記事でわかること
- ✓入園料も保育料も無償化になる学費のしくみ
- ✓遊びを通して考える力を育てる保育と、県の幼児教育を支える研究校の顔
- ✓行動観察と面接で進む選考、定員を超えたときの抽選と、日ごろの生活が土台になる理由
- ✓附属小学校へ進む連絡進学の実際(要項に優遇の明記はない)
- ✓毎日お弁当、園バスなし、年度末の追加募集という通園と入園の注意点
無償化と自由な遊びが魅力の佐賀大附属の学費と特色
佐賀大附属は、入園料も保育料も無償化になり、子どもが遊びにじっくり向き合える大学附属の幼稚園です。
場所は佐賀市水ヶ江、佐嘉神社のすぐ近くです。佐賀大学の教育学部と結びついた研究校で、県内の幼児教育を支えるセンター的な役割も担っています。保育の研究のあゆみは昭和46年から記録が残り、半世紀を超えて保育のあり方を探ってきた園です。公開保育の研究発表会には、県内の幼稚園やこども園から多くの先生が集まります。
入園料も保育料も無償化になる学費
佐賀大附属は保育料も入園料も無償化の対象で、保護者が納めるのは検定料や実費です。
国立の幼稚園なので保育料は無償化の対象で、年額73,200円が実質かかりません。入園料31,200円も無償化の対象です。国の制度では、入園料を入園した年の在籍月数で割って毎月の保育料に足し、月額8,700円を上限に給付します。佐賀大附属なら、保育料の月6,100円と入園料の月2,600円を合わせてちょうど8,700円。上限にぴったり収まり、入園料まで無償です。受け取り方は、いったん園へ納めてから住民票のある市町村へ手続きして戻す形が基本です。
| 項目 | 金額 | 無償化 |
|---|---|---|
| 入園検定料 | 1,600円 | 対象外 |
| 入園料 | 31,200円 | 無償化対象 |
| 保育料(年額) | 73,200円 | 無償化対象 |
| 育友会費や絵本代、材料費ほか | 実費 | 対象外 |
毎月かかるのは、育友会費や後援会費、絵本代、材料費などの実費です。検定料は1,600円で、初回の出願時に納めます。金額は年度で改定される場合があるため、正式な額は最新の募集要項で確かめてください。
遊びを通して考える力を育てる保育と研究校の顔
佐賀大附属の一日は、子どもが好きな遊びにじっくり向き合う時間から始まります。
登園は朝8時45分から。午前9時からは、それぞれが好きな遊びに取り組む時間で、ごっこ遊びや三輪車、ジャンボ滑り台でにぎわいます。「川工事」と呼ばれる遊びも人気です。教育目標は「身近な環境に自らかかわり、遊びを創り出す力を育てる」です。読み書きの先取りより、遊びのなかで考える力や人との関わりを育てます。
季節の体験も豊かです。4月のよもぎだんご作り、6月の豆ごはんおむすび作り、11月の芋ほり遠足と焼き芋、12月のもちつきと、一年を通した食育が続きます。大学附属ならではの研究校として、令和5年からは「保育の質を高める環境を探る」というテーマで研究を重ねています。附属小学校との交流もさかんで、春には運動会に参加し、夏はプール交流、秋には歯磨き交流と、小学校とのつながりが日常にあります。
附属小学校へ進む連絡進学の実際
佐賀大附属の子どもは、附属小学校へ進む道があります。ただし要項に優遇の明記はありません。
佐賀では、附属の幼稚園と小学校、中学校が水ヶ江の同じエリアに集まっています。附属小学校の募集人員は「男女計105名。附属幼稚園からの進学者を含む」と示され、幼稚園から小学校へ進む連絡進学の枠組みがあります。ただし附属小学校の要項には、卒園児を無条件で受け入れるとも、優遇するとも書かれていません。卒園児もほかの志願者と同じ総合発達検査を受けて選考されます。附属中学校も「附属小学校からの進学者を含む」と示され、小学校から中学校への内部進学の枠もあります。進学を見据える家庭は、幼稚園と小学校それぞれの選考がある前提で準備を進めておきましょう。
行動観察と面接で進む佐賀大附属の選考と倍率
選考はペーパーテストではなく、子どもの行動観察と面接、そして定員を超えたときの抽選で進みます。
佐賀大附属の選考は、幼児の行動観察と面接、そして保護者の面接で進みます。面接を通った子が募集人数を超えたときには、抽選で最終的な入園者を決めます。園は行動観察のこまかな中身を公表していません。募集は3歳児からの3年保育と、4歳児からの2年保育を同時に行います。人数は令和5年度の案内で3歳児が20名程度、4歳児が14名程度でした。倍率は公表されておらず、毎年度末にかけて追加募集が行われています。狭き門と身構えすぎず、日ごろの生活を整えて備えましょう。
3歳児からの3年保育と4歳児からの2年保育
佐賀大附属は3歳児からの3年保育に加え、4歳児からの2年保育でも入園できます。
3歳児の枠は20名程度、4歳児の枠は14名程度が令和5年度の案内での人数で、年度によって変わります。4歳からの2年保育の枠があるので、転勤や引っ越しで途中から入園を考える家庭にも入口があります。3歳児の枠には、連携する保育園からの推薦の子(上限4名)が含まれます。正式な募集人数と日程は年度ごとの公示で変わるため、出願前に最新の要項で確かめてください。
選考で見られるのは日ごろの親子の関わり
行動観察で見られるのは特別な受け答えより、毎日の生活の積み重ねです。
検査のこまかな中身は公表されていません。柱になるのは、子どもが遊びのなかで自然にふるまえるか、先生とやりとりできるかという姿です。あいさつや身のまわりのこと、集団のなかで落ち着いて過ごせるかが見られます。奇をてらった対策よりも、日々の暮らしをていねいに積み重ねることが何よりの準備です。保護者の面接では、家庭の教育の考え方も聞かれます。
上の子の受験のとき、行動観察に面接もあると知って、一度は気持ちがしぼみました。何を特訓すればいいのか分からず、焦るばかりだったんです。でも園の様子を知るほど、見られているのは特別な芸ではなく毎日の暮らしそのものだと気づいて、肩の力が抜けました。あいさつや着替えを一緒に楽しむようにしたら、親子とも落ち着いて当日を迎えられました。
佐賀市の幼児教室と通信教育で入園準備
佐賀市には知育の教室もありますが、附属幼稚園の受験に特化した教室はなく、家庭で進める通信教育が取り組みやすい方法です。
「教室に通わせたほうがいいのかな」と考える家庭も多いはずです。佐賀市内には、七田式やめばえ教室といった知育の教室があります。ただ佐賀大附属の受験そのものに特化したコースを掲げる教室はありません。附属小学校の受験に力を入れる教室はありますが、幼稚園向けの準備は、市販の問題集や家庭学習が中心です。専門の教室に通うとなれば、毎週の送迎や月謝の負担も出てきます。
通学型の教室のデメリット
- ×附属幼稚園受験に特化した教室が佐賀市にない
- ×通うとなれば毎週の送迎が必要
通信教育のメリット
- ✓送迎なしで自宅で完結
- ✓生活習慣づくりを遊びながら
佐賀大附属の行動観察では、生活習慣や親子の関わりが見られます。そこで、家庭で取り組める通信教育なら、送迎の負担なく準備を進められます。
まずは「こどもちゃれんじ」で生活習慣の土台づくり
行動観察で見られる生活習慣や社会性は、日常の遊びのなかで育てられます。
年齢に合ったエデュトイ(知育おもちゃ)が毎月届くこどもちゃれんじは、あいさつや順番を待つ姿勢を遊びながら身につけられます。年齢別に設計された教材が毎月届く点は、ほかの通信教育にはないこどもちゃれんじならではの強みです。
思考力を伸ばすなら「モコモコゼミ」をプラス
面接や行動観察で問われる考える力は、良質な教材で伸ばせます。
こぐま会×SAPIX監修のモコモコゼミは、かわいい動物キャラクターと一緒に思考力を育てられる教材です。教室の送迎なしで、家庭で受験を意識した準備を進められます。初月は合わなければ無料で、退会もメール一本で終わります。
通園区域と送迎で気をつけたい点
通園には決められた区域内に住民票があることが前提で、園バスはなく、送り迎えは保護者が担います。
佐賀大附属の通園区域は、附属小学校と同じ範囲です。佐賀市の広い範囲に加え、諸富町や久保田町、川副町、東与賀町、そして小城市の桜岡・三日月・牛津、神埼市の一部が含まれます。さらに、福岡県大川市の大川・宮前・大野島の小学校区からは、県境を越えて通える越境の枠もあります。いずれも区域内に住民票があることが条件です。区域の外から引っ越してくる予定の家庭は、願書の備考欄への記入と誓約書の提出で出願できます。
送迎は保護者が担い、園に駐車場はありません。自家用車で送る場合は、佐嘉神社の駐車場などの有料駐車場に停めて、歩いて園まで送り迎えします。園の周りや近くの公共施設への駐停車はできません。自転車は園内に停められます。園バスはないため、通園の手段は入園前に見通しを立てておきましょう。
お弁当は毎日、午前保育の日は昼前に降園
昼食は毎日お弁当で、通常の日と午前保育の日で降園の時刻が変わります。
佐賀大附属は月曜から金曜まで毎日お弁当で、給食はありません。通常保育の降園は、3歳児が午後1時30分、4歳児が午後1時45分、5歳児が午後2時です。学期の始めや終わり、行事のある日は午前保育になり、昼前の11時20分から11時40分ごろに降園します。降園後は午後5時まで、1日450円の預かり保育を利用できますが、午前保育の日や長期休業、祝休日は預かりがありません。共働きで検討する家庭は、お弁当の用意と預かりの日程を入園前に園へ確かめておくと、日々の段取りを組みやすくなります。
園バスがないと知ったときは、正直ため息が出ました。それでも送りの分担を家族で決めて、毎日のお弁当も前の晩に少し仕込んでおくことで、思ったより無理なく回っています。送りの道での親子のおしゃべりが、今ではいちばんの時間です。
説明会と園庭開放で佐賀大附属を見る
入園を考えるなら、まず募集説明会に足を運んでみましょう。参加が事実上の出願の前提です。
佐賀大附属は、入園を検討する家庭に向けた募集説明会を開きます。令和9年度に向けては、令和8年8月22日(土)と9月28日(月)の2回、園のゆうぎ室で開かれます。事前の申し込みが必要で、子どもの同伴はできません。園は「入園を検討する人はどちらかに必ず参加を」と案内しています。
未就園の子ども向けの取り組みもあります。園庭開放のほか、未就園児の教育相談「ぱんだのおへや」や親子でリトミックなど、入園前から園と関われる機会が用意されています。子どもの遊ぶ様子や先生の関わりを、自分の目で確かめられます。
例年の流れは、7月上旬に説明会の案内、8月下旬に公示と説明会があります。その後は8月下旬から10月下旬にかけて願書が配られ、10月下旬に提出、11月中旬に入園調査、11月下旬から12月上旬に発表と抽選、手続きと続きます。令和9年度の詳しい日程はこれから公表されるため、出願の前に公式サイトで最新を確かめてください。
佐賀大附属幼稚園の受験でよくある質問
Q 入園できるのは何歳からですか?
A 3歳児からの3年保育に加え、4歳児からの2年保育でも入園できます。人数は令和5年度の案内で3歳児20名程度、4歳児14名程度で、年度によって変わります。
Q 通園に住む場所の決まりはありますか?
A 附属小学校と同じ通園区域に住民票があることが前提です。佐賀市の広い範囲や小城市、神埼市の一部に加え、福岡県大川市の一部からは越境で通える枠もあります。園バスはありません。
Q 附属の小学校にそのまま進めますか?
A 附属小学校の募集人員に「附属幼稚園からの進学者を含む」と示され、連絡進学の枠組みがあります。ただし要項に優遇の記載はなく、卒園児もほかの志願者と同じ総合発達検査を受けます。
Q 毎月の費用はどれくらいですか?
A 保育料は無償化で実質の負担がなく、入園料も無償化の対象です。かかるのは検定料1,600円のほか、育友会費や絵本代、材料費などの実費です。
Q 共働きでも通えますか? 預かり保育はありますか?
A 降園後から午後5時まで、1日450円の預かり保育があります。ただし午前保育の日や長期休業、祝休日は預かりがありません。昼食も毎日お弁当のため、共働きの場合は預かりの日程を園へ確認してください。
Q 選考の内容や倍率はどうですか?
A 幼児の行動観察と面接、保護者の面接で進み、面接を通った子が定員を超えたときに抽選で決めます。倍率は公表されていません。年度末にかけて追加募集が行われています。
Q 給食はありますか?
A 給食はなく、月曜から金曜まで毎日お弁当です。昼食の時刻は年齢によって前後します。
Q 説明会には必ず参加が必要ですか?
A 園は入園を検討する家庭に、2回のうちどちらかの説明会への参加を求めています。事前の申し込みが必要で、子どもの同伴はできません。出願を考えるなら参加しておきましょう。
過去問を書籍で入手する
附属幼稚園の過去問セットも市販されています。内容は一般的な出題パターンが中心で、価格はやや高めです。
日々の生活習慣づくり+モコモコゼミのほうがコスパは良いと個人的には思います。
佐賀大附属幼稚園の受験対策まとめ
佐賀大学教育学部附属幼稚園は、学費の負担が小さく、遊びを通して子どもが自分で考える力を育てる園です。大学と結びついた研究校としての厚みと、附属小学校とのつながりがあります。毎日のお弁当や県境を越えた通園区域といった、佐賀大附属ならではの特徴もそろっています。
- 1入園料も保育料も無償化になり、遊びのなかで考える力を育てる保育。大学附属ならではの研究校です。
- 2選考は行動観察と面接、定員超過時の抽選で、日ごろの生活と関わりがかなめ。倍率は公表されていません。
- 3毎日お弁当、園バスなし、年度末の追加募集。附属小学校へは連絡進学の枠がありますが要項に優遇の明記はありません。
選考はペーパーではなく、生活習慣と親子の関わりを見ます。近くに附属特化の教室が少なくても、家庭での習慣づくりと通信教育で、通わせなくても対策を進められます。
自宅での受験準備の第一歩として、こどもちゃれんじも候補です。年齢別に設計されたエデュトイが毎月届き、遊びながら生活習慣づくりができる点は、ほかの通信教育にはない強みです。
受験を見据えた思考力を育てたいなら、こぐま会×SAPIX監修の「モコモコゼミ」。かわいい動物キャラクターと一緒に取り組め、「モコモコちゃんねる」の動画学習にも対応しています。




