旭川で「のびのびした環境で育てたい。でも将来の進学も考えると、附属幼稚園ってどうなんだろう」と気になっていませんか。附属小学校への内部進学ルートが見えてくる幼稚園は、旭川ではそう多くありません。しかも保育料は無償化の対象です。
一方で、選考には行動観察と親子面接があり、通園できるエリアも決まっています。何も知らずに出願日を迎えると、準備が足りずに後悔することもあります。
うちは幼児教室に通わせず、家庭での関わりだけで附属幼稚園の受験を経験しました。旭川の附属も、身構えるより「園が何を大切にしているか」を先に知るほうが、ずっと役に立ちます。
この記事では、北海道教育大学附属旭川幼稚園の学費や選考、附属小学校への連絡進学、通園エリアまで、公式の募集要項をもとに整理しました。読み終えるころには、我が家に合うかどうかの判断ができるはずです。
この記事でわかること
- ✓学費は無償化でいくらになるか(入園後の実費まで)
- ✓附属小学校へ抽選を避けて進める「連絡進学」のしくみ
- ✓選考の内容(行動観察と親子面接)と準備の考え方
- ✓通園エリアと同伴通園という物理的な条件
- ✓家庭でできる準備と、旭川の幼児教室・通信教育の選び方
北海道教育大学附属旭川幼稚園はどんな幼稚園か
北海道教育大学附属旭川幼稚園は、旭川市春光にある国立大学の附属幼稚園です。広い園庭と豊かな自然を生かした保育が特色で、読み書きや計算を先取りさせる早期教育はしません。遊びのなかで考える力や思いやりを育てる、いわゆる自由保育に近い園です。
教育目標は「知・徳・体の調和のとれた人間性豊かな子どもの育成」。よく遊びよく考える子、やさしく思いやりのある子、たくましくやりぬく子の三つを柱にしています。幼稚園から小学校、中学校まで附属三校園が連携している点も、公立にはない環境です。
うれしいニュースもあります。公式の随時募集ポスターに、2026年夏の新園舎完成が告知されています。これから通う子は、順次新しい建物で過ごせる見込みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 北海道教育大学附属旭川幼稚園 |
| 所在地 | 〒070-0875 旭川市春光5条2丁目1番1号 |
| 電話番号 | 0166-54-3556 |
| 保育年数 | 3年保育(3歳児)を中心に2年・1年保育も |
| 選考内容 | 行動観察、親子面接 |
| 内部進学 | 附属旭川小学校への連絡進学あり |
なお令和9年度(2027年4月入園)の募集要項は、2026年8月時点でまだ公表されていません。そのため以下は直近の令和8年度入園の実績をもとにしています。日程や人数は年度により変わるので、出願前に必ず最新の募集要項でご確認ください。
学費は無償化でいくら?入園後にかかるお金
結論から言うと、保育料と入園料はかかりません。幼児教育・保育の無償化の対象だからです。国立の附属幼稚園は、保育料と入園料が月額8,700円を上限に無償化されます。旭川の附属は公式ページでも入園料・保育料ともに「かかりません」と明記されているので、毎月の月謝的な負担はありません。
ただし、無償化でカバーされないお金は別にかかります。入園後に見込んでおきたい実費は、次のとおりです。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 検定料(受験料) | 1,600円 | 別途手数料あり |
| 入園料 | 0円 | 無償化対象 |
| 保育料 | 0円 | 無償化対象 |
| 諸経費 | 月額1,980円 | 教材費1,500円+おやつ費480円 |
| 給食費 | 1食350円 | 宅配給食・利用分のみ |
| 預かり保育 | 1日400円 | 利用分のみ・月ごと集金 |
| PTA会費 | 月額1,800円 | — |
毎月の固定費でみると、諸経費とPTA会費で3,780円ほど。ここに給食や預かり保育を使った分が加わります。保育料が無料な分、私立の幼稚園に比べれば家計の負担はかなり軽い水準です。
無償化といっても給食費や教材費はかかります。「タダで通える」と早合点せず、月4千円前後の実費は見ておくと安心して出願できます。
内部進学。連絡進学で附属小の抽選が免除される
北海道教育大学附属旭川幼稚園の大きな魅力が、附属旭川小学校への連絡進学です。修了予定の子は、外部から受ける子が通る抽選を免除され、有利に進学できます。
附属旭川小学校の入学者選考は、事前選考、一次選考、二次選考の三段階です。外部から受ける場合、志願者が多いと事前選考で抽選にかけられ、さらに合格者を絞る二次選考でも公開抽選が行われます。つまり、実力と関係のない抽選を最大2回くぐらなければなりません。
ところが附属幼稚園の修了予定者は、この事前選考と二次選考が免除され、一次選考だけを受けます。一次選考は造形活動や表現活動、具体操作活動、保護者面談で、ペーパーテストではありません。抽選という運の要素を大きく回避できるのは、附属幼稚園に通う実利です。
附属小学校へのルートの違い
外部から受験する場合(抽選2回)
附属幼稚園からの連絡進学
抽選2回が免除され、受けるのは一次選考だけになります。
もっとも、連絡進学は令和8年度の実績で確認できる制度です。令和9年度以降の扱いは募集要項が出てから確定するため、進学の条件は附属小学校の最新要項もあわせてご確認ください。
小学校受験で抽選に2回も向き合うのは、親にとって想像以上に消耗します。その関門を先に外せると考えると、幼稚園からの3年間の意味は大きいです。
募集人数と倍率。本当の関門は通園エリア
募集人数は、令和8年度入園の本募集で3歳児が20名、4歳児と5歳児が若干名でした。5歳児は他の幼稚園や保育園などに1年以上在籍した経験のある子に限られます。中心はあくまで3年保育の3歳児です。
倍率は公表されていません。ただ、令和8年度は定員が一度では埋まりきりませんでした。9月の本募集のあと、12月に追加募集、翌年3月には随時募集まで行われ、随時募集の時点では3歳児の枠が9名まで減っていました。募集を重ねて定員に近づけた形です。
この令和8年度の動きが示すのは、旭川の附属は「受ければ必ず全員が落ちる激戦」ではないということ。むしろ本当の関門は、通園エリアと毎日の送迎という物理的なハードルのほうにあります。ここを満たせる家庭にとっては、十分に現実的な選択肢です。
選考内容は行動観察と親子面接。ペーパーテストはない
選考は行動観察と親子面接で行われます。読み書きや数を答えさせるペーパーテストはありません。普段の遊びや生活を通して子どもを見る園なので、選考でも同じように、遊ぶ様子や人との関わり方を見られると考えておくとよいでしょう。
具体的な課題や面接の質問は公表されていません。市販の過去問や受験情報サイトには傾向の記載がありますが、あくまで二次情報です。断定はせず、園が大切にしている姿から逆算して準備するのが現実的です。
行動観察で見られやすいのは、順番を守る、おもちゃを貸し借りする、遊んだあとに片づける、靴を自分で脱ぎ履きするといった、日々の生活習慣です。特別な訓練ではなく、家庭での積み重ねがそのまま表れます。
面接では、子どもに好きな遊びや食べ物を尋ねたり、保護者に家庭の教育方針や志望動機を聞いたりする形が一般的です。園の教育目標である知・徳・体の考え方に、家庭としてどう共感しているか。それを自分の言葉で話せるよう、夫婦で方針をすり合わせておくと落ち着いて臨めます。
準備といっても、身構える必要はありません。あいさつをする、自分のことを自分でやってみる、目を見て話す。この三つを日常で少しずつ増やしていくだけで、選考で見られる姿は自然と整っていきます。
令和8年度入園 選考スケジュール
願書配布スタート(9月29日〜)
入園説明会 第1回(10月9日)・出願受付スタート
入園説明会 第2回(11月13日)・出願締切(11月28日)
入園選考(12月7日)・合格発表(12月9日)
※令和8年度入園の実績。日程は年度により変わるので、最新の募集要項でご確認ください。
家庭でできる受験準備と幼児教室の選び方
対策の中心は、家庭での関わりです。手先を使う遊びや、身のまわりを自分でやる習慣、そして親子の会話。この積み重ねが、行動観察でも面接でも土台になります。
専門家の目を借りたい家庭には、幼児教室も選べます。旭川市内で附属受験に対応している教室が、こどもクラブ・ドムス旭川教室です。1条通7丁目にあり、附属旭川幼稚園と附属旭川小学校の合格実績を公式に掲げています。受験を見据えるなら、まず候補にあがる教室です。
右脳教育や英会話の教室も市内にありますが、附属受験に特化しているとは限りません。実績を掲げている教室かどうかで選ぶと失敗しにくいです。
ただ、幼児教室には送迎と月謝の負担がついてまわります。共働きで平日の送り迎えが難しい家庭、まとまった月謝は抑えたい家庭も多いはずです。
幼児教室のデメリット
- ×平日の夕方や休日に送迎が必要
- ×月謝がまとまった負担になりがち
- ×雪の日の送り迎えも毎回続く
通信教育のメリット
- ✓送迎不要で自宅で完結
- ✓月々の負担がぐっと軽い
- ✓生活習慣づくりを遊び感覚で学べる
自宅での受験準備の第一歩として、こどもちゃれんじも選択肢に入ります。年齢別に設計されたエデュトイが毎月届き、遊びながら生活習慣の土台づくりができる点は他の通信教育にはない強みです。
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通園エリアと送迎。旭川市内・近郊で片道30分以内
出願には通園エリアの条件があります。旭川市内および近郊の町に保護者と一緒に住んでいて、通園時間が片道30分以内であることが求められます。ここが最初の足切りになるので、我が家が該当するかを最初に確認してください。
通園は、保護者か代理の人が同伴するのが前提です。子どもだけでは通えず、毎日の送り迎えが必要です。公式サイトに通園バスの案内はなく、口コミでは車で送迎する家庭が多いとされています。積雪期の送迎まで含めて、無理なく続けられる距離かどうかを見ておきましょう。
共働き家庭でも、送迎の分担や祖父母の協力といった工夫で通っている家庭はあります。ただし楽観はせず、平日の送り迎えを誰がどう回すのかを、出願前に具体的に決めておいてください。
園の雰囲気と口コミ。のびのび保育の実像
保護者の評判は、おおむね良好です。みんなの幼稚園情報での総合評価は5点満点中4.51。思い切りのびのび遊ぶなかで協調性が育つ、先生が一人ひとりの名前を覚えて丁寧に関わってくれる、といった声が目立ちます。読み書き算盤のような早期教育をしない方針に共感する家庭も多いようです。
保護者の負担については、父母会の活動がほとんどないとの声もあり、行事の係分担はあるものの、過度な負担ではないと受け止められています。建物は古いものの清潔で、守衛が配置されセキュリティ面も安心との評価もあります。
一方で、辛口の声がないわけではありません。園長の方針が強く出る、放任的に感じる、といった評価も一部にあります。園との相性は家庭によって分かれるので、次に紹介する見学の機会を使って、自分の目で雰囲気を確かめるのが確実です。
見学のチャンス「附幼で遊ぼう」と入園説明会
出願を考えるなら、まず園を見に行きましょう。附属旭川幼稚園では、親子で参加できる「附幼で遊ぼう」を年間8回程度開催しています。園の生活や雰囲気を体験できる、貴重な機会です。
最初は「試験に受かる子にしなきゃ」と気負っていました。でも見学で、子どもたちが夢中で遊ぶ姿を見たんです。附属が見ているのは特別な力ではなく普段の姿なんだと腑に落ちて、肩の力がすっと抜けました。
出願には入園説明会への出席が必要です。令和8年度入園では、説明会は10月と11月に開かれ、どちらかへの出席が出願の条件になっていました。兄弟姉妹がすでに在園している場合は、説明会への出席は不要です。日程は年度で変わるので、園の公式サイトで最新の案内を確認してください。
園とつながる2つの入口
附幼で遊ぼう … 親子で参加できる体験イベント。年間8回程度で、園の日常を見られます。
入園説明会 … 出願の必須条件。例年10月・11月に開催(兄弟姉妹が在園なら免除)。
発達や生活習慣の悩みを相談できる子育て相談も、電話やメールで事前に申し込めます。入園前から園とつながっておくと、受験の不安も和らぎます。
よくある質問
Q 通園できるのはどのエリアですか。
A 旭川市内および近郊の町に保護者と同居していて、通園時間が片道30分以内であることが出願の条件です。詳しい範囲は募集要項でご確認ください。
Q 倍率はどのくらいですか。
A 公式には公表されていません。ただ、令和8年度は本募集のあと追加募集・随時募集も行われ、定員が一度では埋まりきりませんでした。激戦というより、通園エリアの条件を満たせるかが実質的な関門です。
Q 附属小学校へは必ず進学できますか。
A 修了予定者は連絡進学の対象で、外部受験者が受ける抽選を免除され一次選考のみです。ただし進学が全員に自動保証されるわけではなく、条件は附属小学校の最新の募集要項でご確認ください。
Q 入園後の費用はいくらですか。
A 保育料と入園料は無償化でかかりません。実費として諸経費が月1,980円、PTA会費が月1,800円、給食が1食350円、預かり保育が1日400円かかります。
Q 共働きでも通えますか。
A 通えている家庭はあります。ただし通園は保護者か代理の同伴が前提で、通園バスの案内もないため、平日の送り迎えをどう分担するかを事前に決めておく必要があります。
Q 選考でペーパーテストはありますか。
A ありません。選考は行動観察と親子面接です。読み書きや計算の先取りより、生活習慣や親子の関わりが土台です。
Q 幼児教室に通わないと合格できませんか。
A 必須ではありません。家庭での関わりを中心に準備する家庭もあります。専門家の目を借りたい場合は、附属受験の実績がある教室や通信教育を組み合わせるとよいでしょう。
過去問を書籍で入手する
附属幼稚園の過去問セットも市販されています。内容は一般的な出題パターンが中心で、価格はやや高めです。
[改訂版] 北海道教育大学附属旭川幼稚園受験合格セット
北海道教育大学附属旭川幼稚園を受験するなら是非、取り組んでおきたい過去類似問題が満載!体系的にまとめた合格問題集です。
日々の生活習慣づくり+モコモコゼミのほうがコスパは良いと個人的には思います。
まとめ。旭川の附属は通えるなら狙い目
北海道教育大学附属旭川幼稚園は、保育料が無償で、のびのびした自由保育のなかで子どもらしさを育てられる園です。附属小学校への連絡進学で抽選を回避できる点も、長い目でみた大きな魅力です。
- 1学費は無償化で軽い。保育料・入園料は0円、実費は月4千円前後です。
- 2連絡進学で抽選を回避。附属小の抽選2回が免除され、一次選考だけになります。
- 3関門は通園エリア。片道30分以内・同伴通園を満たせるかが最初の条件です。
令和8年度は定員に余裕がみられ、受験そのものより通園エリアと毎日の送迎という現実的な条件のほうが関門です。我が家が通えるエリアかを確かめ、家庭での関わりを整え、見学で雰囲気を確認する。この順番で進めれば、旭川の附属は十分に手の届く選択肢です。
まずは「附幼で遊ぼう」や説明会に足を運び、園の空気を親子で感じてみてください。そこから受験の準備が始まります。




