鳥取市で「遊びをたっぷり経験させながら、しっかり育ててくれる園に入れたい」と考えると、まず候補にあがるのが鳥取大学附属幼稚園です。大学の附属という響きから、少し敷居が高く感じるかもしれません。
でも実際に情報を集めてみると、心配していた「お勉強づけの選抜」とはずいぶん違う姿が見えてきます。しかもここは、預かり保育も完全給食もそろい、共働き家庭にうれしい環境です。まず押さえたいのは、選考日が10月下旬にある点です。ひと昔前の「11月選考」のつもりで動くと、出願に間に合いません。
上の子のとき、私も「附属=ペーパー勝負」と思い込んで身構えていました。ふたを開けたら、見られていたのは親子のやりとり。準備の方向を早めに切り替えられたのが合格につながったと感じています。
この記事でわかること
- ✓選考日は10月下旬にある最新スケジュール
- ✓親子面接で見られる子どもと家庭の姿
- ✓学費は無償化でほぼ負担ゼロになる仕組み
- ✓預かり保育・完全給食・車送迎OKの通園環境
- ✓鳥取のご家庭が自宅でできる受験対策
今回は、最新の募集要項でわかった選考日・費用・通園の条件を整理しながら、鳥取のご家庭が家庭でできる準備までまとめます。
鳥取大附属幼稚園はどんな園?共働きにうれしい魅力
鳥取大学附属幼稚園のいちばんの持ち味は、遊びを軸に子どもの主体性を育てる「いきいきのびのび保育」です。一人ひとりの自主性と自発性を尊重し、遊びを中心にした総合的な指導を大切にしています。
大学の附属なので、ここは保育を研究する場でもあります。学生の教育実習や公開保育の舞台にもなり、遊びが学術的に磨かれているのは附属ならではの環境です。遠足には大学のバスを使えるため、鳥取砂丘や空港など、地域の自然や施設にふれる園外保育も豊富です。鳥取県の自然保育認定園でもあります。
そして共働き家庭に心強いのが、園の生活を支える仕組みです。預かり保育は朝7時半から夜19時まで、給食は令和3年度から完全給食。国立大学附属では珍しく、園の駐車場を使った車送迎も認められています。「附属=送迎も行事も大変そう」というイメージとは、少し違う顔を持っています。
進学の面では、卒園後に鳥取大学附属小学校へつながる道があります。令和7年度入試からは、附属小学校への推薦枠が設けられました。幼小中がゆるやかにつながる環境は、長い目で子育てを考える家庭には大きな魅力です。ただし全員が無条件で進めるわけではないため、進学を見据える場合は最新の扱いを確認しておきましょう。
附属小学校への進学のしくみ
幼稚園を卒園
推薦枠を活用
条件を確認
進学
令和7年度入試より推薦枠が新設されました。無条件の内部進学ではなく、小学校側の条件があります。最新の扱いは園でご確認ください。
鳥取大附属幼稚園の募集人数と受験スケジュール
まず押さえたいのが、募集の枠と日程です。令和9年度(2027年度入園)の募集は、3歳児が30名、4歳児と5歳児は若干名。3歳児からの3年保育が入園の中心になります。対象は令和3年4月2日から令和6年4月1日までに生まれたお子さんです。
いちばん注意したいのが選考日です。令和9年度は、入園選考が令和8年10月28日(水)の午前に設定されています。他の情報サイトには「11月選考」の古い記載も残っているため、必ず最新の募集要項で確かめてください。日程は年度によって前後します。
令和9年度入園の主な流れは次のとおりです。実施はすべて令和8年(2026年)です。
令和9年度入園 受験スケジュール(令和8年に実施)
9月8日・9日に説明会を開催。願書もこの場で配布されます
9月10日から18日まで。持参または簡易書留で受け付けます
10月28日の午前に実施。小グループごとに時間が決まります
選考と同日、選考委員会の終了後に発表されます
費用の面では安心できる材料が多くあります。国立大学附属幼稚園なので、保育料と入園料はどちらも幼児教育・保育の無償化の対象です。月額8,700円を上限に無償化され、入園料も月割りで合算されるため実質的にほぼ負担ゼロになります。
| 項目 | 費用の目安 | 無償化 |
|---|---|---|
| 保育料 | 年額73,200円(半期36,600円) | 対象(実質ほぼ0円) |
| 入園料 | 31,300円 | 対象(月割りで合算・実質ほぼ0円) |
| 入園検定料 | 1,600円 | 対象外 |
| 給食費・用品代などの実費 | 別途(年度で変動) | 対象外 |
無償化の対象外になるのは、入園検定料と、給食費や通園かばん・おどうぐばこ・スモックなどの実費です。用品は入園説明会で販売されます。金額は年度で見直されるため、正確な額は募集要項で確認してください。
鳥取大附属幼稚園の選考は親子面接が中心
鳥取大附属の募集要項には、選考は書類審査と親子面接で行うと明記されています。ペーパーテストで知識を測るような入試ではありません。親子のやりとりや子どもの様子から、家庭での育ちを見る選考だと考えておくとよいでしょう。
現在は定員に余裕があり、園の公式サイトでも「お友達をもっと増やしたい」という趣旨の案内が出ています。倍率は公開されておらず、二次的な口コミでも「入りやすい」との声があります。とはいえ親子面接がある以上、まったくの無準備で臨むのは避けたいところです。あいさつや受け答えの練習を、家庭で少しずつ重ねておくと落ち着いて臨めます。
一般に国立附属幼稚園では、遊びの中での自発性や、指示を聞いて動けるか、目を見て話せるか、といった点が見られる傾向にあります。特別な難問を解かせるのではなく、年齢相応の生活習慣とコミュニケーションが土台になります。
だからこそ、日々の暮らしの中で身につく力がそのまま準備になります。あいさつができる、自分で着替えられる、順番を守れる。こうした身辺自立と対話の習慣を、遊びの中で無理なく積み重ねておきましょう。
最初は「面接で気の利いた受け答えをさせなきゃ」と力が入りすぎて、練習のたびに子どもが黙り込んでしまいました。やめて、絵本の感想を一緒に話すだけにしたら、自分の言葉で話せるように。特別な訓練より、普段の会話の積み重ねが効くと実感しました。
親子面接では、家庭の教育方針や園への理解も問われます。園が遊びを重んじる姿勢に共感できるか、家庭でよく話し合っておきましょう。付け焼き刃の受け答えは見抜かれます。
鳥取大附属の対策は幼児教室と家庭学習で
鳥取市でお受験に対応できる幼児教室は限られます。地元では、伝習館が運営するスキップ幼児スクールが知られています。ただし用意されているのは附属小学校の受験コースや幼児教育コースが中心で、幼稚園受験専門の講座ではありません。幼稚園受験の対策として通うなら、内容が目的に合うかを事前に確かめておきましょう。
教室に通えば場慣れができる利点があります。ただ、鳥取では受験に対応する教室数が少なく、送迎の負担や月謝の費用は現実的なハードルになります。共働きのご家庭では、平日夕方や週末の通室を続けること自体が大変です。
幼児教室のデメリット
- ×鳥取は受験対応の教室数が少ない
- ×送迎の負担と月謝がかかる
- ×共働きは通い続けること自体が大変
家庭学習のメリット
- ✓送迎不要で自宅で完結できる
- ✓生活習慣づくりを遊び感覚で学べる
- ✓子どものペースで無理なく続けられる
そこで軸にしたいのが、家庭でできる通信教育です。教室に通う場合も、家庭学習と組み合わせると土台がぐっと安定します。
自宅での受験準備の第一歩として、こどもちゃれんじも選択肢に入ります。年齢別に設計されたエデュトイが毎月届き、遊びながら生活習慣の土台づくりができる点は他の通信教育にはない強みです。
受験を見据えた思考力を育てたいなら、こぐま会×SAPIX監修の「モコモコゼミ」。かわいい動物キャラクターと一緒に取り組め、「モコモコちゃんねる」の動画学習にも対応しています。
送迎のいらない家庭学習を軸にすれば、教室が近くになくても親子のペースで準備を進められます。
入園前に知っておきたい通園の条件と保護者の出番
魅力の多い園ですが、通わせるうえで事前に知っておきたい条件もあります。ここを踏まえて出願すると、入園後の「こんなはずでは」を防げます。
まず通園エリアです。応募資格は、徒歩または交通機関で通園できる範囲に住み、保護者などの送迎で通えることです。市を限定するような明確な通園区域はなく、実質的には送迎できる範囲かどうかが目安になります。
送迎の方法では、鳥取大附属は心強い環境です。園には専用の駐車場があり、車での送迎が認められています。満車のときは鳥取大学の駐車場も利用できます。最寄りはJR山陰本線の鳥取大学前駅から徒歩約10分、バス停「鳥商前」からは約300mです。ただしスクールバスはないため、日々の送り迎えは保護者が担う形になります。
共働き家庭を支える預かり保育も整っています。朝は7時半からの早朝預かり(無料)、降園後は19時までの「わくわくひろば」があり、長期休業中も実施されます。料金は1回500円で、無償化の認定を受けた家庭には450円が返金されます。給食も令和3年度から完全給食になり、附属学校部の独自の給食センターで作られたものが毎日届きます。お弁当づくりの負担が少ないのは、働く保護者にはうれしいところです。
保護者の関わりについても知っておきましょう。園には「懇話会」と呼ばれる保護者の組織があり、バザーなどの活動があります。集まりや奉仕の機会は一定あり、園に関わる姿勢は求められます。一方で公式サイトでは、預かり保育と完全給食によって共働き家庭にも対応できるとの案内があります。負担の感じ方は家庭により差があるため、説明会で実際の様子を確かめておくと安心です。
説明会と見学で鳥取大附属の雰囲気を確かめる
情報を集めたら、最後は自分の目で園を見ておきましょう。鳥取大附属では、入園を考える家庭に向けた機会が用意されています。
令和9年度入園に向けては、9月8日と9日に募集説明会と園見学が開かれます。0歳から5歳までのお子さんがいる家庭が対象で、保護者だけの参加もできます。願書はこの説明会の場で配布されるため、説明会への参加は実質的に出願の入り口になります。願書は公式サイトからのダウンロードや郵送でも入手できます。
園の様子をもっと知りたい場合は、日々の保育が地域に開かれている点も心強い材料です。自由保育の空気や、大学バスでの園外保育といった附属ならではの活動が、家庭の方針と合うかどうかを確かめる機会になります。
日程は年度で変わります。参加を逃さないよう、夏前から公式サイトをこまめに確認しておきましょう。
鳥取大附属幼稚園のよくある質問
Q 通園できるエリアはどこまでですか。
A 徒歩または交通機関で通園でき、保護者などの送迎で通えることが条件です。市を限定する明確な通園区域はなく、送迎できる範囲かどうかが目安になります。園の駐車場が使えるため車での送迎も可能です。
Q 倍率はどのくらいですか。定員割れしていますか。
A 倍率は公開されていません。ただし公式サイトで園児を増やしたい趣旨の案内が出ており、定員に余裕がある状況とみられます。とはいえ親子面接があるため、あいさつや受け答えの準備はしておきましょう。
Q 附属小学校へは進学できますか。
A 令和7年度入試から、附属小学校への推薦枠が設けられました。ただし全員が無条件で進めるわけではなく、小学校側の条件があります。進学を見据える場合は最新の扱いを確認してください。
Q 入園後にかかる費用はどのくらいですか。
A 保育料(年額73,200円)と入園料(31,300円)はどちらも無償化の対象で、実質的にほぼ負担ゼロです。入園検定料1,600円や給食費、用品代などの実費は別にかかります。正確な額は募集要項で確認してください。
Q 共働きでも通わせられますか。
A 朝7時半からの早朝預かりと19時までの預かり保育があり、長期休業中も実施されます。完全給食で車送迎も可能なため、国立附属のなかでは共働きに通わせやすい環境です。スクールバスはなく送迎は保護者が担います。
Q 給食はありますか。
A 令和3年度から完全給食を実施しています。附属学校部の独自の給食センターで作られた給食が毎日届くため、通常はお弁当が不要です。行事などでお弁当を持参する日はあります。
Q 車で送り迎えはできますか。
A 園に専用の駐車場があり、車での送迎が認められています。満車のときは鳥取大学の駐車場も利用できます。国立附属では珍しく車送迎に対応している園です。
過去問を書籍で入手する
鳥取大学附属幼稚園の受験対策には、出題傾向を把握できる専用の過去問題集が販売されています。親子面接や行動を見る受験ではどんな内容が問われるのか、本番前に一度目を通しておくと親子ともに落ち着いて試験に臨めるでしょう。
附属幼稚園の過去問セットも市販されています。内容は一般的な出題パターンが中心で、価格はやや高めです。
[改訂版] 鳥取大学附属幼稚園 受験合格セット
鳥取大学附属幼稚園を受験するなら是非、取り組んでおきたい過去類似問題が満載!鳥取大学附属幼稚園の受験対策として体系的にまとめた合格問題集。
日々の生活習慣づくり+モコモコゼミのほうがコスパは良いと個人的には思います。
まとめ 鳥取大附属幼稚園の受験で親ができる準備
鳥取大学附属幼稚園は、遊びを軸に子どもの主体性を育てる、共働き家庭にもうれしい大学附属園です。預かり保育と完全給食がそろい、車送迎も認められている環境が最大の魅力です。
- 1選考日は10月下旬。古い「11月選考」の情報で動かず、9月の説明会から逃さずに動きましょう。
- 2選考は書類審査と親子面接。定員に余裕はあっても、あいさつと受け答えの準備はしておきましょう。
- 3共働きに通わせやすい環境。預かり保育と完全給食を活かし、送迎のいらない家庭学習を軸にしましょう。
受験でいちばん大切なのは、選考が10月下旬にある点を押さえることです。選考は書類審査と親子面接が中心で、特別な訓練よりも日々の生活習慣と対話の積み重ねがものを言います。
定員に余裕がある一方で親子面接はあります。預かり保育や完全給食など、共働きを支える仕組みも整っています。送迎のいらない家庭学習を軸にすれば、鳥取のご家庭でも無理なく準備を進められます。
まずは公式サイトで最新の日程を確認し、9月の説明会に足を運ぶところから始めてください。




