国立大学の附属幼稚園に、お受験してまで入園させる価値があるのかわかりません。メリットを教えて下さい。
「幼稚園受験は本当に意味があるの?」と不安を感じていませんか?この記事では、国立大学附属幼稚園ならではの具体的なメリットをわかりやすく解説し、幼稚園選びの一助となる情報を提供いたします。
この記事で得られること
- 自主性を伸ばす教育環境の魅力
- 子どもの成長を支える独自の教育方針
- 継続的な学びが期待できる進学の可能性
読み終えたときには、国立大学附属幼稚園受験の価値について理解が深まり、お子さまに合った教育環境を見極めるための視点が養われるでしょう。
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メリット1:子どもの自主性を尊重する「自由保育」を実施していること
自由保育とは、子どもたちの自主性を尊重して、子どもそれぞれの興味や関心をもとに、それぞれの子どもの保育方針を決定していくタイプの保育手法です。
保育士があらかじめ指導案を練り、それに基づいて年度の指導を行っていく設定保育(一斉保育)と対比されることが多いです。
国立大学の附属幼稚園は、この自由保育が行われることが人気の理由の一つです。
園児たちは、それぞれが自由に活動していく中で、学びを得ていくことができます。
我が家は、この「自由保育」に惹かれて、国立大学附属幼稚園の受験を決めました。
というのも、保育園に通っていた娘は、ひとりで興味があることに対して没頭して遊んでいく一方で、
周囲に流されて遊ぶのをやめてしまったり、ひと目を気にしてやりたいことを我慢してしまったりと、
空気を異常に読んで行動してしまうふしが見受けられていたからです。
令和の時代を、自分の力で切り開いていけるよう、自分を信じて生きていけるような、人間に育ってほしいと思い、
一斉保育の幼稚園ではなく、自由保育の幼稚園を選びました。
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私立や公立でも自由保育を謳っている幼稚園があったので、見学に行ったのですが、
見学会で、「うちは自由保育です。自発性を大事にします。」という説明をしていた先生が、
新しいおもちゃの使い方がわからなくて困っている園児さんに詳細におもちゃの使い方を説明してしまっている姿を見て、
「あれ?自分で発見させることを促す教育をしているってさっきおっしゃってたのに・・・」
「考えるチャンスをもう少し、与えてあげてもよいのでは・・・?」
と、の教育の難しさを目の当たりにしました。
自由保育というと、「放置しているだけでは?」「勝手に遊ばせているだけでは?」と疑問の声も聞きます。
指導者のスキル次第ではないでしょうか。
私は、一斉保育よりも、
自由に遊ぶ中で、その中でそれぞれの園児に応じて、必要な声掛けをしていくという指導の、
子どもそれぞれを尊重した教育方針に共感しました。
例えば、「太鼓が上手になった!!」とか「ABCが歌えるようになった!!」というような、
目で見て明らかにわかる成果を求めたいのならば、国立大学の附属幼稚園は向いていないと思います。
メリット2:受験を経た園児が集まるため、トラブルが少ない
入園の際、抽選会の参加や、考査などの試験、面接など、入園者を選ぶための選抜が行われるため、
親子ともども、価値観が似ている同士の人間関係を築きやすいです。
保護者の方もみなさま、教育への意識が高いですし、
園児のみなさんも「必要なときに待つことができる」「先生の話を聞くことができる」「基本的なコミュニケーションスキルがある」など、基本的なスキルは身についた状態での入園となるので、
人間関係のトラブルが少なくなる傾向があります。
メリット3:教育委員会の指導を受けず、先進的な教育が受けられる
国立大学附属幼稚園は、都道府県の教育委員会ではなく、国立大学法人によって運営されています。
ですので、国立大学の教育学部と連携し、教育水準の向上を図ることを目的とした先進的な保育・指導法による教育を受けることが出来ます。
”これまでの教育よりも更に良くするためには?”と、研究された教育法で指導して頂ける反面、
その新しい教育法が必ずしも従来よりも改善された教育法かどうかは未知数ではあります。
しかし、個人的には、
「良くなるかわからないから今までと同じ指導法で良い」という保守的な考え方よりも、
「少しでも今までより改善する可能性があるなら、それを試してみたい」という方が共感できたので、
受験を決めました。
メリット4:学費の安さ
国立のため、学費が安いのも特徴です。
令和元年10月から、3~5歳児の幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する子どもたちの保育料が無料になりました。
(詳細は内閣府や、お住いの市区町村のサイトをご確認ください)。
「保育料無償化」の影響もあり、価格差は縮まりましたが、
「幼児教育・保育の無償化」を経てもなお、国立幼稚園のほうが、学費が安いです。
実際に、私の地域の幼稚園をいくつか比べてみました。
公立A園 | 公立B園 | 公立C園 | D認定こども園 | 国立附属幼稚園 | |
入園料 | 5000 | 45000 | 30000 | 5000 | 0 |
検定料 | なし | 5000 | 5000 | なし | 1600 |
制服 | 27000 | 35000 | 40000 | 35000 | ー |
年少でかかる経費 | |||||
PTA(年) | 2400 | 5000 | 3600 | 7200 | 26400 |
通園バス(年) | 44000 | 44000 | 33000 | 33000 | ー |
冷暖房費(年) | ー | 10000 | ー | ー | ー |
保育料(年) | 3600 | 15600 | 0 | 0 | 0 |
施設費(年) | 保育料に含む | 28000 | 20000 | 36000 | 19200 |
教材費(年) | 保育料に含む | 12000 | 8600 | 60000 | 40800 |
給食費(年) | 88000 | 55000 | 55000 | 77000 | ー |
合計 | ¥170,000 | ¥254,600 | ¥195,200 | ¥253,200 | ¥88,000 |
以上のように、圧倒的に安くなります。
我が家の場合、徒歩圏内ではないため、交通費が別途かかってしまいますが、
それでもなお、安かったです。
その分を、塾や習い事に回すか、家計の節約に回すかは、家庭次第かとは思いますが、
価格のメリットもあります。
メリット5:国立大学附属小学校に進学できる可能性がある
これは、必ずしも”絶対に進学できるというわけではない”のですが、
同じ国立大学の附属小学校に内部進学できる可能性がある、というメリットもあります。
国立大学の附属小学校も、幼稚園と同じく、
外部からの受験の場合、考査の他に抽選があり、必ずしも実力があれば合格できるというものではありません。
しかしながら、附属幼稚園からの内部進学であれば、内部進学枠での受験ができるので、
外部からの受験よりも合格しやすいことは事実です。
国立大学附属小学校を視野にされている方には、メリットとなるかもしれません。
国立大学附属幼稚園のメリット:まとめ
本記事では、国立大学附属幼稚園受験のメリットについて詳しく解説しました。最後に要点をまとめますね。
国立大学附属幼稚園のメリット
- 子どもの自主性を尊重する「自由保育」を実施していること
- 受験を経た園児が集まるため、トラブルが少ない
- 教育委員会の指導を受けず、先進的な教育が受けられる
- 学費が安い
- 国立大学附属小学校に進学できる可能性がある
ご紹介したメリットを通じて、お子様が安心して成長できる環境づくりに役立てていただけますよ。幼稚園受験がご家族にとって価値ある選択かどうか、しっかりと判断の参考にしてみてください。
受験を決意したら、次の行動に移しましょう!
幼稚園受験のはじめの一歩!
- 自分の住まいが受験可能なエリアかどうかを調べる
- 受験可能なエリアの幼稚園の細かい受験資格を調べる
- 幼稚園受験に向けた考査(=幼稚園試験のこと)対策を考える